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The Game Awards 2023 受賞予想(予想篇)

年に一度の楽しみ、The Game Awardsの季節が今年もやってきました!

3年前、2020年から僕は、「The Game Awardsの受賞予想」という遊びを始めました。Game of the Year(GOTY)だけでなく、eスポーツ関連を除いた24〜25部門を対象として、どの作品が賞を取るか予想するものです。

大抵の場合ノミネート作品は名作揃いなので、予想は簡単ではありません。今までの最高記録は25部門中14部門的中なので、僕の実力は大したものではありません

それでも、今年も懲りずに予想をしようと思います!本記事では、最初にGame of the Year(GOTY)と主要部門の予想結果をコメント付きで示します。その後、僕が対象とする全部門の予想を一挙に掲載します。


Game of the Year (GOTY)

筆者の予想:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

Game of the Year (GOTY) ノミネート作品一覧

今年のGOTYは迷いました…。上半期までであれば、前評判を超える評価を獲得した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(以下ゼルダ)』一択でした。しかし、今年後半にリリースされた『Alan Wake 2』と『Baldur's Gate 3(以下BG3)』がグングン評価を上げていて、どれがGOTYでもおかしくない状況になっています。

それでも僕は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』がGOTYを獲得すると予想します!

メタスコアは、ゼルダもBG3も共に96点(!)で並んでいます。その意味でどちらがGOTYを獲得してもおかしくありません。ただ、前作『ブレス オブ ザ ワイルド』は2017年のGOTYに輝きましたし、本作はセールス面でも極めて好調ですから、追い風は十分なのではないかと考えます。

GOTYを獲得した作品は、ほとんどの場合、GOTY以外の部門賞も同時受賞します。今回の場合、ゼルダがノミネートされている部門のうち、「Best Game Direction」「Best Action / Adventure」は本作が獲るのではないかと予想します。

他主要部門の予想

Best Narrative

筆者の予想:Bladur's Gate 3

GOTYの有力候補である『Alan Wake 2(AW2)』と『Baldur's Gate 3(BG3)』は多くの主要部門で同時ノミネートされているため、激しく賞レースを争うことになるでしょう。そんな両者の戦いですが、メタスコア96点を誇るBG3は、やや優勢だと予想します。

AW2のストーリーは高く評価されており、Best Narrativeを獲得してもおかしくない作品ですが、今年のBG3の勢いが受賞に反映されるのではないかと思います。

Best Audio Design

筆者の予想:Hi-Fi Rush

2023年における一番のサプライズといえば、今年1月、『Ghostwire: Tokyo』等で知られる日本のスタジオ、「Tango Gameworks」から、突如『Hi-Fi Rush』がリリースされ、しかもそれが、類を見ない傑作だったことでしょう!

Best audio design部門の過去の受賞作は、『God of War Ragnarök』や『Forza Horizon 5』などで、必ずしもサウンド要素そのものをゲームシステムに取り入れた作品が受賞するわけではありません

しかしそれでも、傑作『Hi-Fi Rush』が評価されるとしたら、本部門がもっとも適していると考え、自分の予想としました。

Best Independent Game

筆者の予想:Cocoon

この部門では、ノミネート作品の一つ『Dave the Diver』が「インディーゲームとは言えないのでは?」という疑問が提起され、物議を醸しました。

インディーか否かという問題は置いておくとして、たしかに『Dave the Diver』は90点という高いメタスコアを獲得しており、最有力候補であることは間違いありません。

ただ、The Game Awardsにおける本部門の過去受賞作を見ると、『Stray』『Kena: Bridge of Spirits』など、アートの美しさに力点をおいた作品が受賞しやすい傾向があります。さらにここ数年は、本部門と「Best Debut Indie」部門を同一作品が受賞するケースが続いています。

今年もその傾向が続くと仮定して、『Cocoon』か『Viewfinder』のどちらかに絞りました。そのうえで、よりメタスコアが高い『Cocoon』を僕の予想としました。

Best Action Game

筆者の予想:Armored Core VI: Fires of Rubicon

ここ最近のフロムソフトウェアの勢いは目覚ましいものがあります。リリースする作品のセールスが好調なのはもちろんですが、The Game Awardsの受賞においてもその勢いが反映されています。2019年には『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』が、2022年には『ELDENRING』が、それぞれGOTYに輝きました

2023年にリリースされた新作『Armored Core VI: Fires of Rubicon』ですが、ノミネートされているのは本部門ただ1つです。

例年と比較するとやや寂しいノミネーション状況ですが、そのぶん、本部門は確実に獲得するのではないかと予想します。

Best RPG

筆者の予想:Baldur's Gate 3

The Game AwardsにおけるBest RPG部門は、伝統的に日本のタイトルが強い部門です。最終的に『ELDENRING』が受賞した昨年はノミネート作全てが日本の作品でしたし、2021年は『Cyberpunk 2077』を抑えて『Tales of ARISE』が受賞しました。

今年は、JPRGの筆頭格である『FINAL FANTASY XVI (FF16) 』と、オープンワールドRPGの雄ベセスダ・ソフトワークスの『Starfield』が同時にノミネートされており、本来であればこの2作品の激突の構図になったかもしれません。

個人的には『Starfield』も『FF16』も歴代最高の名作だったと思っています。ただ、両作をもってしても、『Baldur's Gate 3 (BG3) 』の勢いを止めることはできないでしょう。ここは、ほぼ確実にBG3が獲るのではないかと思います。

Best Adaptation

筆者の予想:The Super Mario Bros. Movie

本部門は昨年(2022年)から新設された部門で、映画やアニメなど、ビデオゲームから他ジャンルに翻案された作品を讃える部門です。

昨年の受賞作は、Netflixの『サイバーパンク エッジランナーズ』!…ではなく、『League of Legends』を原作としたアニメ『Arcane』でした。(筆者はサイバーパンクと予想して、見事に外しました)

昨年から新設された部門なので、正直、どのような作品が受賞しやすい傾向があるのか、僕自身まだよく分かっていません。それでも、アニメ映画歴代興行収入2位という大成功を収めた『スーパーマリオ』は最有力候補といえるのではないでしょうか。

全部門の予想一覧

Game of the Year: ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
Best Game Direction: ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
Best Narrative: Baldur's Gate 3
Best Art Direction: Alan Wake 2
Best Score and Music: ファイナルファンタジー XVI
Best Audio Design: Hi-Fi Rush
Best Performance: Neil Newbon, Baldur's Gate 3
Innovation in Accessibility: Marvel's Spider-Man 2
Games for Impact: A Space for the Unbound 心に咲く花
Best Ongoing: Cyberpunk 2077
Best Community Support: Cyberpunk 2077
Best Independent Game: Cocoon
Best Debut Indie Game: Cocoon
Best Mobile Game: 崩壊: スターレイル
Best VR / AR: Humanity
Best Action Game: ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
Best Action / Adventure: ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
Best RPG: Baldur's Gate 3
Best Fighting: Street Fighter 6
Best Family: スーパーマリオブラザーズ ワンダー
Best Sim / Strategy: ピクミン4
Best Sports / Racing: Forza Motorsport
Best Multiplayer: ディアブロ IV
Best Adaptation: The Super Mario Bros. Movie
Most Anticipated Game: Final Fantasy VII Rebirth

おわりに

そもそも僕が「The Game Awardsの受賞予想」という遊びを始めるようになったのは、アカデミー賞予想をライフワークとするMrs.メラニーの存在を知ったことがきっかけでした。

それまでの僕は、ゲームメディアを通じてThe Game Awardsの存在を知ってはいたものの、GOTY以外に興味を持つことはありませんでした。

しかし、受賞予想を始めてからは、僕のゲームライフは、The Game Awardsを通じて豊かに広がるようになりました。様々な作品の良かった点をあれこれと考え、遊んだことのない作品はその情報を収集し、以前よりも能動的にビデオゲームの情報に触れるようになりました。

もちろん、自分の受賞予想がどの程度的中するかは気になります。しかし、それ以上に、当日は、純粋なショーとしてThe Game Awardsを楽しむつもりです。今からワクワクしています。

(了)

2023.12.3 Itaru Otomaru

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