イタリアの電車の遅延とどう付き合うか?(上)
Vol.077
ようやっとイタリアの展示会のカレンダーが再度回り始めようとしている。
FOODEX規模ではないが、イタリアの食品展示会になると、パルマで開催されるCIBUS(チブス)とミラノで開催されるTUTTO FOOD(トゥットフード)の二つが有名だ。
このイベントはお互いが重ならないよう、隔年で行われる。
本来2023年の今年はTUTTO FOODの予定ではあったが、パンデミック期で停滞した食の展示会の挽回を計りたいのか、CIBUSもコンパクトに開催された。
ということで、ちょっとパルマまで出張してみた。
またしても電車遅延に巻き込まれる
昨年にパンデミックを終えて初めてのCIBUSが開催された時、久しぶりにイタリアの新幹線フレッチャロッサに乗って行った。
その時、流石にこの休暇とも言えるパンデミック自粛期に、流石にイタリアも諸々不具合を調整しただろうと勝手にポジティブな理解をしていた私だったが、まさかの電車は328分遅れという、とんでもない遅延だった。
久しぶりのパルマの出張だったのに、ここまで再びイタリアの出張の過酷さを味わうとは思いもしなかった。
そして2023年現在。
今回はフレッチャロッサが満席だったので、ローカル線を乗り継いで行くことに。
ある線を使ってパルマまで行けば、フレッチャロッサとの差額はかなり変わるものの、時間的なものはそんなに変わらないことに気づいてそうした。
しかしながらトリノからミラノまでの電車が、電車の回線不良のために20分遅れた。
乗り継ぎ不能になったミラノ駅でのこと
ミラノは中央駅ではなくポルタガリバルディ駅というところで乗り換えだったため、そこで降りることに。
本来は遅れた20分以内に出発してしまったインターシティに乗って、パルマへいくはずだった。
20分の遅延により、ミラノへ到着する車窓から、私が乗るはずだったインターシティを見送ってしまった。
流石に時間は無駄にできないと、すぐに発券場へ向かった。
すると、ミラノロゴレード駅まで地下鉄で行って、そのままユーロシティの電車へ無料で切り替えたというサービスを利用した。
これならトータルの遅刻は30分以内で済むと安心を持っていた私は、ロゴレード駅へ向かった。
まさか地下鉄も遅れて乗り継ぎ不能に
ガリバルディ駅からロゴレードの電車に乗り込むも、これもまさかの遅延。
乗るはずだったユーロシティにはまず乗れないと考え、ガリバルディ駅からミラノ中央駅に入って、とにかくフレッチャロッサを捕まえようと思った。
しかしながら、またしてもトレニタリアのせいで無駄にした時間やチケット代を無にしたくないと、GTTの罰金返金の如く、現場交渉をすることとした。
この話も長くなるので続く。