87.イタリア的マイナンバーCodice Fiscaleを取る方法
イタリア暮らしをするならこれがないと始まらない。
個人的には滞在許可証の次に大事だと思います。
日本で導入されているマイナンバーのようなもの、それがCodice Fiscaleです。
コーディチェ・フィスカーレとは?
Codice Fiscale(コーディチェ・フィスカーレ)は直訳すると税務番号、日本語に訳されているのを見ると「個人納税者番号」と書かれることが多いようです。
納税義務のない人でも保持できる、というよりイタリア人なら生まれたらすぐに取得することになっている個人識別番号なので、日本のマイナンバーと同じようなものと思います。
外国人でもイタリアに居住しているなら取得可能なものです。
苗字、名前、生年月日、性別、生まれた場所という個人情報テンコ盛りな計16のアルファベットと数字で構成されています。
私はブラッチャーノでアパートの契約をするときに取得しました。
コーディチェ・フィスカーレがないと契約できなかったからです。
個人情報が分かっていれば、公式発行されずとも予測で生成することもできます。
というわけで、巷にはこのような生成サイトが氾濫しています。
ただし、自分で勝手にコードを生成しても無効で公式には機能しません。
取得方法
正式なコーディチェ・フィスカーレを取得するには、Agenzia Entrare(アジェンツィーア・エントラーレ)という税務署のようなところへ出向く必要があります。
申請用の書類は以下のサイトからPDFでダウンロードできます。
必要事項を記入して、パスポート、滞在許可証、イタリア居住地で発行された身分証明書と共に、管轄地域のアジェンツィーア・エントラーレに持参すれば手続きは完了です。
私が取得したときは滞在許可証がまだなかったのですが、シェンゲンビザがあるということでムリヤリ発行してもらえました。
最近では国民健康保険カードと一体化されているので、イタリアの国民健康保険に入っている場合は、それと合わせて1枚のプラスティックカードとなります。
国民健康保険については別の項で紹介する予定です。
必要なシーン
コーディチェ・フィスカーレはイタリアで暮らしているとさまざまなシーンで訊ねられるようになります。
短期移住で1~2年程度、アパート契約の必要もないのであれば、申請手続きの手間を考えるとなくても良いかもしれませんが。
たとえば、SIMカードを購入するとき、郵便局で不在通知のものを受け取るとき、海外へ荷物を発送するとき、スポーツクラブや学校などに通うとき、ガスや水道など公共サービスを利用するときなど、さまざまなシーンで記入を求められることが多いです。
外国人なのでパスポートで代用できることもありますが、窓口の担当によっては頑なに「コーディチェ・フィスカーレ!」と言うこともあるので、2年以上の滞在を見据えているなら早めの取得をお勧めします。
イタリア移住の良いところは、ジメジメとした梅雨を経験せずに済むこと。
乾燥した良いお天気の日が続き、とくに日陰や日没後の清々しさは格別です。