77.ついに2年間有効な許可証をゲット!
イタリアに移住して8年目にしてやっと2年間有効の滞在許可証を手にすることができました。
これで1年ごとにしていた更新手続きの煩わしさから解放されます。
取りに行ったら出ていなかった
2021年11月に手探りで更新手続きをした滞在許可証は、発行されるまでにとても時間がかかりました。
例年、手続きが終わった時点で、だいたい〇ヵ月後に出るので受け取りに来るように、と言われ、その期間は1~3ヵ月です。
滞在許可証の準備ができたらショートメッセージで連絡が来ることになっていますが、実際に来たのは2年目まで。
以降、1度も連絡が来ることはありませんでした。
事前に電話で確認したり、特設サイトで調べたりすることもできるようですが、電話は知らない単語を言われたときが怖いし、ネットにアクセスするのも億劫だしで、いつも行き当たりばったりです。
受け取りは予約不要で毎週木曜の午後、または土曜の午前中に、引換証とパスポートと期限切れの滞在許可証を持っていくだけです。
出来上がっていればもらえるし、出来ていない場合はまた出直すことになります。
それでこの時も遅くとも1月半ばには発行されていると思われたのを、十分な余裕をもって3月になってから取りに行くことにしたのです。
いつものように電車を乗り継ぎ、チヴィタヴェッキアのクエストゥーラまで行きました。
しかし、受け取った私の書類を見てPCで確認したところ、まだ滞在許可証が発行されていないと言うのです。
不足書類があったのでした。
驚きました。
そんなときでも何の連絡も来ないのです。
ブラッチャーノに戻り、改めて言われた書類を準備し、翌日、再びチヴィタヴェッキアへ提出に行きました。
本当にいろいろなことが機能不全なイタリアです。
それはサプライズだった
クエストゥーラの人もさすがに悪いと思ったのでしょう。
今度は3週間で出るからと言われたので、3月末にその年3度目のチヴィタヴェッキアへ。
そして当然、この時はちゃんと出ていたのですが、記載事項を見て驚きました。
有効期限が1年ではなく2年間に延長されていたのです!
何の予告もされませんでしたし、自分でも2年出るとは思っていなかったのでこれは嬉しいサプライズ。
しかも、書類不備があったため追加提出した日から有効期限を起算してあり、それは2024年3月3日までになっていました。
予定より4か月ほど多く出たことになります。
書類不備があってかえって良かったという不思議な現象が起きていました。
一時帰国しようと思ったら
慌ただしく過ぎる1年有効と違って2年有効のもっとも良い点は、日本へ帰るタイミングを図りやすくなることです。
2年スパンで計画が立てられると、帰国便にヨーロッパ経由も選べるし日程の自由度も高くなり動きやすくなります。
滞在許可証も受け取れたので、日本への一時帰国はいつにしようか、ヒマさえあればネット検索していました。
ただ、春から秋にかけて多くはないものの中途半端にぽつぽつとお客さまの予約が入っていたので、まとまった時間を取れず完全に機会を逸します。
コロナ前、2019年11月に帰国してからすでに2年以上経っていました。
そうこうするうち、秋まで帰れないなら、せっかくなので久しぶりに搾りたてオリーブオイルの販売をしようと思いつきます。
航空運賃が爆上がりしているいま、自分で持って行けるだけ持って行き、お手頃価格で販売する計画です。
しかし、イタリアでもその年のオリーブオイルは「ノヴェッロ(新物)」として人気なうえ、数量が少ないと争奪戦になります。
なんとか安く購入しようと秋口から計画的に動き出し、搾りたてオリーブオイルの出来上がる11月半ば以降、前回の一時帰国からちょうど3年経つころに帰国することを決めました。