イタリア優勝🇮🇹 〜私が好きなアッズーリ
<今週の能大マガジン vol. 17>
『イタリア優勝🇮🇹 〜私が好きなアッズーリ』
UEFA 60周年を記念する特別大会として、欧州13カ国の分散開催となった今大会の、EURO2020。
コロナウイルスの影響で一年延期されたが、多くのサポーターがスタジアムで観戦している様子には感動した。
これがサッカーだ。
私たちのサッカーが帰ってきた。
そう思った。
そんなEURO2020は、現地時間6月11日、イタリアはローマ、スタディオ・オリンピコで、その火蓋が切られた。
大会が始まる時点で、イタリア代表は、8連勝27戦無敗。
この記録をどこまで延ばせるのか、はたまたどこで途切れるのか。
我々イタリア人は期待と不安を抱えていた。
かつての最強リーグだったセリエAは他リーグに比べるとレベルが低いと見られている。
イタリア代表には世界的なスーパースターがいないと見られていたのだ。😡
そんなイタリア代表は連勝・無敗を続けているにも関わらず、国外(イタリア国外)での前評判は決して高くなかった。
イタリアが優勝する。
そんな声を聞いたことがなかった。
でも、そんなときに勝ち上がってきたのがイタリアなのだ。
前回大会のEURO2016では、今以上に目立った選手がいなかったが、なんだかんだで決勝トーナメントで宿敵スペインを下し、惜しくも敗れはしたが2014年W杯で優勝したドイツ相手にPK戦まで持ち込む好試合を見せた。
そして前回と同じように前評判が良くないイタリア代表は、今大会は優勝できると本当に思っていた。
イタリア優勝。
半分冗談半分真剣に、そう言い続けた。
そんな言葉を胸に抱きながらイタリアとともに進んできた1ヶ月間。
楽しい楽しい1ヶ月間を振り返り、アッズーリ(イタリア代表の愛称)そしてイタリアの好きなところをファン目線で紹介していきます🇮🇹
イタリア国歌
まずは、イタリア国歌です。
国歌を歌わない国、聞こえないくらいの声で歌う国もありますが、イタリアは違います。
ほんとに、大声で歌うのです。
今大会最初にイタリア国歌を聴き歌ったのはEURO開幕戦のトルコ対イタリアです。
盛大な開会式の後、トルコ🇹🇷イタリア🇮🇹の両選手がピッチに入場し、両国の国歌が演奏されます。
形式上アウェイのイタリアの国歌はトルコの国歌の後に流れたと記憶しています。
(我らが)ASローマとラツィオのホームスタジアムであるスタディオ・オリンピコでイタリア国歌が鳴り響き、イタリアの選手・監督・スタッフ・サポーターの声が声高らかに聴こえてきます。
何回見ても思いますが、肩を組んで大声で歌う様は圧巻。
これがイタリアの伝統なのだ🇮🇹
Fratelli d'Italia (Inno di Mameli)
私が好きなASローマに所属している(た)フロレンツィがサムネになっているのは嬉しい☺️
ちなみに、私もイタリア人としてイタリア国歌は歌えます😉
毎試合、選手とともに歌っていました。
みなさんもぜひ、最後だけでも声を合わせて歌ってほしい。
Siiiiiiiiiiiiiiii!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
攻撃的なサッカー
まずは、戦術的なところから。
私はサッカー経験者でもないので、軽く話します。
今大会は、マンチーニ監督が指揮をとったイタリア代表。
伝統的なカテナチオと呼ばれる鉄壁の守備からのカウンター攻撃ではなく、しっかり前線から囲い込む積極的な守備とショートカウンター、しっかりとボールを保持して展開する攻撃で観るものを魅了した。
今大会のイタリア代表は違う。
そう誰もが感じたことだろう。
でも、選手としてはすんなりと攻撃的なサッカーに取り組めたのではないかと思う。
というのも、昨今のセリエAでは、ガスペリーニ監督のアタランタやサッリ監督時代のナポリをはじめ、攻撃的なサッカーを展開するクラブが増えてきているからだ。
サッカー未経験者が戦術を語るのはおこがましいのでこれくらいにしますが、とにかく、今大会のイタリア代表は見ていて楽しかったです!
詳しい解説は、サッカーキングのYOUTUBEチャンネル内のコーナーCALCiO2020が面白いので見てみてください!
カテナチオのDNA
攻撃的なサッカーを展開しつつも、伝統的な守備のDNAは随所で見られました。
ここぞというときの火事場の馬鹿力をイタリア人は持ち合わせているのだ。
特に、キエッリーニ・ボヌッチ・ドンナルンマのゴール前での守備は圧巻でした。
ファールをせずにボールを奪う様、それを讃え鼓舞する様子、それらすべてが最高でした。
このようなスマートな守備もさすがなのですが、勝つためには手段を選ばないイタリアの守備も私は好きです😂
私が一番好きだったのは、イングランドとの決勝で見せた主将キエッリーニのサカ(アーセナル)に対するファールです。
キエッリーニは最終ラインの真ん中の選手ですが、攻撃参加も積極的に行う選手です。
その攻撃時にボールを奪われカウンターをくらいそうになります。
いわば大ピンチです。
スピードで敵わないことを分かっていたキエッリーニが選んだ選択が、相手選手のユニフォームを引っ張ることです。笑
審判にバレないようにとかいうレベルではなく、思いっきり引っ張ってました。笑
このプレーでキエッリーニはイエローカードをもらいますが、イタリアにとってはファインプレーです。
このようなプレーには賛否両論ありますが、私は好きです。
子どもっぽいというか、勝つためにはなんでもやってしまうイタリア人の行動に、思わず笑ってしまいます。笑
このような能天気なイタリア人の性格は羨ましいですし、憎めないところがあります🇮🇹
次回予告
長くなってきたので、今週はお開きにします。
次週は以下のラインナップでお届けする予定です!
✔︎ マンチーニ監督のマネジメント
✔︎ チームワーク
✔︎ イタリア人の性格
今回は、ただただイタリアの好きなところを紹介しましたが、次回は学びのある内容にしようと考えています。
人生を楽しむ天才たちが住む国、イタリアから学べることを吸収していきましょう!!
ではまた来週〜