#7日間ブックカバーチャレンジ
2020年8月24日(月)
月並みだけど、Twitterのタイムラインを眺めていたらあきらとさんのツイートが目に入った。
そして僕はと言うと、
結論から言えば、ちゃんと次の日も覚えていた。
しかし、冷静に考えて気がついてしまったのだ。
本棚からおすすめの本を探すのがめんどい!
中学高校生に一番本を読んでいた。逆を言えば最近は読んでおらず、本棚のどこになんの本があるのかわからんのだ。
あとTwitterではなくnoteに書こうとするもう一つの理由。
やっぱり本のあれこれに関して書きたいのだ。
正直、読書文化の普及なんぞしなくていいと思ってるし(”本は読みたい奴が読め!”派である)、本の説明なしとあるけど、それだとSNSで発信する必要性を(少なくとも自分は)感じないし、文章を書くとしたら140字では足りないのだ。
とまぁ、企画をガン無視なわけだけど、せっかく本について書ける良い機会だから勝手な形で乗っかることにした。元はあきらとさんの企画ではないみたいですし。少し知ってる方ならその方の企画にきちんと乗っかる気は起きる。が、知らん人の企画が勝手に拡散されてきて、自分の都合で自分で勝手に乗っかるだけなので、ルールを律儀に守る必要性もないかな。その辺は自由裁量なはずである。
と言うわけで、今回はただ単に本を紹介して行こうかなって思います。しかし、全てのルールをガン無視してはそれはそれなので、”好きな本を1日1冊、7日間投稿する”を”好きな本を1日1冊、このnoteに7日間書いていく”とちょいと改変してやろうかなと。
どんな本について書こうか今思案中。どうせなら人とは絶対に被らん本をちょっとばかり入れたいと思うのだ。天邪鬼笑。しかし、気分屋さんだからそんなこと関係なしで書くんだろうなぁ…。これが終わった時のnoteを読み返す時間が楽しみになってきた。
ではではスタートです!
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(余談)
以前noteに、個人的に一、二位を争う好きな(シリーズ)本に関して書いていることを思い出したので、ここでそのnoteを貼り付けておきます。
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2020年8月25日(火):1日目
さて、本紹介初日である。
昨日書いた文章を読み返すと、
なかなか勝手だなー
って我ながらに思うわけだけど、まぁいい。それも自分である。
さて、今日紹介しようと思う本は
ひとりずもう 著:さくらももこ
です。(尚、以降もAmazon等のリンクを貼るかもしれませんが、別にアフィリエイト等をやっているわけではないので、念のため)
この作品は、さくらももこ先生の幼少期から短大時代、そして漫画家になるまでの自分史と言える作品だ。
胸を打たれるのは、さくら先生の親友である”たまちゃん”とのお話だ。いかにしてたまちゃんと出会って共に成長していき、そして別々の人生を歩む岐路を迎えたのか。初めて読んだ時、たまちゃんと別々の人生を歩むとわかった時、そして別れてからのさくら先生の心情が文章から強く感じられ、正直うるっときた。
他の幼少期などのお話も面白おかしかったり、考えさせられたり。自分の感情に訴えかけられる作品だなーって思います。
一番好きなエッセイ本を教えてくださいと聞かれれば、迷わずこの作品を推します。
ちなみに、”ひとりずもう”は漫画版もあり、そちらもオススメです。
この作品を読んだのは確か高校生くらいの時で、最近は読み返していない。久しぶりに読んでみたいなぁ…。
よし、今日はこのくらいでいっか。
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2020年8月26日(水):2日目
現在の時刻は23時46分だ。ギリギリ滑り込みセーフって感じだ。
今日は短めにいこう。…しかし、何を紹介するか決めてないぞ。
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…………
…………
よし、決めた。
超・英文解釈マニュアル−学校で絶対教えてくれない
著:かんべやすひろ
まさかの受験参考書でアール。しかし、これは自分にとって一つのターニングポイントとなる出会いの本でもあるのだ。(尚この本は英文解釈が2冊、英文法マニュアル2冊のシリーズ)
高校生3年の1学期まで、5教科の中で一番苦手科目は英語と言っても過言ではなかった。文法もできれなければ長文も読めない。単語は頑張って覚えるけど、文法が壊滅的では知ってる単語をそれっぽく繋げたところで文章理解には限界があるものだ。
しかし、高3の夏休みにこの参考書と出会ったことで飛躍的に英語力が向上したのだ。
この本の特徴は、
”長文の読み方が書かれている”
ことだ。
学校で習ったSVOCやSVOなどといった5文型を拡張させて、誰でも英語が
左から右へ
読めるように説明されているのだ。これって案外学校で教えてくれないことだ。
学校の授業でも文構造を説明してくれるが、あくまで先生が
「これは関係代名詞のthatで〜」
「これは修飾語句で〜」
と答えを示すだけで、”なぜ”それが関係代名詞と左から読んでわかるのか、
”なぜ”それが修飾語句となるのかって説明してくれていない。
しかし、この5文型を拡張させたマニュアルに則ることできちんとその”なぜ”が自分で理解でき、自分で英文が読めるようになった。
それと同時に文法のニュアンスも勉強することで、文章の理解も格段に向上したように思うし(初期レベルがクソすぎたのだけど…)、文法問題も解けるようになるという効果もあった。
これは今研究する上で論文を読み書きすることもあるのだけど、この本で得た知識は役に立っている。そう言った意味で、”ターニングポイントとなる本”と書いたのは大袈裟ではないのでアール。というわけで、受験生にオススメする参考書なのでアール。
さて、書いているうちに0時5分、つまり8月27日になってもうた。全然短くねーし。まぁ、いいや。
今日は眠い。なんせ今日は2時間しか寝てないからな。そんなわけで、なんかテンションもおかしくなってるのでR。それではまた明日でR。
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2020年8月27日(木):3日目
今日もまた23時43分と遅い時間になってしまった…。
しかし、完全に昨日はおかしかった。今日はそこまで壊れていないので心配しないで欲しいのでR。…冗談です。
さて、今日紹介するのは
一般気象学 著:小倉義光
です。
これは気象学を志す人であれば必ず読んでいる本と言っても過言ではない。
要は気象学の入門書というか、”最初に何を読めばいいかわからんかったらとりあえずこれからだろ!”という本です。
内容は、当たり前ですけど気象学の話。最低限知らないといけない知識が凝縮された一冊だと思う。
もちろん、研究をしようと思えばもう一段、二段上の本も読むわけだけど、この本で得る知識の有無はそれらの本を読む上で重要だと個人的には思った。前提知識はやはり大事なのだ。
もし、気象”学”に興味がある方は手に取ってみてくださいね。ちなみに最近補訂版が出たらしいのでそっちの方がいいかもしれませんね。
今日はこれから違うnoteも書きたいので、短いですがこれでおしまい。
ではでは。
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2020年8月28日(金):4日目
今日も書いている時間が遅いのだ…。
2,3日目と勉強系の本だったから違う本のことを書きたいな。
武士道シックスティーン 著:誉田哲也
これは、
・武士道シックスティーン
・武士道セブンティーン
・武士道エイティーン
・武士道ジェネレーション
の4部作です。実は、ジェネレーションの存在を知らなかったという…。このnoteを書く上で調べて気づいた。よかった。早く書いに行こ。
というわけで、読んでいるのはエイティーンまでなわけですが、この物語は二人の女子高生が切磋琢磨しつつ剣道という”武道”に青春を捧げるお話しです。
一般的な”一緒の部活で3年間頑張る!”っていうお話ではなく、同じ部活の時もあれば、一人が転校したことによってライバルとなり闘う時もあります。一緒にいるからこその葛藤や喜びもあれば、離れてるからこそ思う感情やそれぞれが歩む物語が度々交差することで起こる出来事もあり。
そして”剣道”も、どういうスタンスで取り組むかで”武道”というものの捉え方がだいぶ変わるんだなぁと感じたり、それを面白いとも思う。
剣道は自分は全くやったことがない分野なので、二人の女子高生が歩む人生と同じくらい興味を持って読んでいた記憶があります。
いやー、でもそうかー。大学生以降の話も描かれているのか…。これは今すぐ本屋に走って手に入れたいところだけど、生憎もうすぐ日付が変わる時間帯にやっている本屋などほぼないし、あったとしても終電がねぇ。
Kindleで読む手もあるけど、やはり電子媒体じゃなくて紙媒体で欲しいんだよなぁ…。明日は本屋行かないとな。
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2020年8月29日(土):5日目
今日、町の本屋に行った。
武士道ジェネレーションなかった…。それだけがなかった…。悲しみ…。
さて、今日の本はこちら。
図書館戦争 著:有川浩
これは言わずもがなの大人気シリーズの本です。
有川浩さんの作品は好きでほとんど読んだことがあるのですが、やはりこのお話が一番好き。
検閲から図書を守るために図書館が武装化するというあり得ない設定ながら、図書をめぐる激しい攻防戦とラブコメがいい塩梅でマッチしている。互いが互いを邪魔してないというか、共生している小説。
また、実際に存在する「図書館の自由に関する宣言 」から着想していて、この中の
”図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る”
から、よくこんな壮大な物語が生み出されるもんだと、ただただ呆然なのです。
今でも何回も読み直す数少ない大好きな本です。
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2020年8月30日(日):6日目
今日はこの本。
『怪盗クイーン』 著:はやみねかおる
この僕が本をいくつか紹介する上で、はやみねかおるさんという作家さんを外す選択肢はない。
いまだに新刊が出たら絶対に購入する唯一の作家さんである。
以前、『都会のトム&ソーヤ』を紹介しましたが、同じ作家さんです。
今回は「怪盗」。
ミステリー小説と言えば、名探偵や名刑事が出てくるのが相場でしょう。しかし、「怪盗」が出てくる小説、ましてや主人公になっている小説って他に見かけない。
怪盗は名探偵と違った魅力がある。
まず物語の舞台が華麗。美術館だったり、大富豪の家だったり、はたまた歴史的建造物だったり。その辺の山だとかありきたりな街の中とかではないのだ。
そして奇想天外で奇抜なトリック。”現実に可能なのか?”という問いは野暮なのだ。不可能を可能にする、それが怪盗ってものだ。推理小説だとこうはいかない。驚くトリックがあっても、それは現実に存在できる範囲から脱することはない。
そして何より、狙った獲物を必ず華麗に盗み出す。
これがカッコいいのだ。そう、カッコいい。これが推理小説にない、圧倒的な差だ。名探偵や名刑事がカッコいいということはないのだ(ドラマ化や映画化されても、俳優さんがカッコいいだけの話)。
そして、怪盗が主人公だからこそ描ける、
怪盗 vs 名探偵
の構図。この構図が最高なわけである。言葉では形容し難い高揚感。この構図だけでワクワクが止まらない。浪漫だ。
はやみねかおるさんが児童小説でこの「怪盗」シリーズを書いてくれているからこそ、このワクワクを早い年齢から知ることが出来た。本当に感謝です。
主人公の怪盗クイーン、パートナーのジョーカー。そして彼らの補佐をする人工知能RD。これら主要キャラクターをはじめとした各キャラクターが愛すべき人たちなのも、このシリーズの好きなところ。
またこの物語では、”AI”だとか”機械学習”とか巷で賑わしている言葉が出回る遥か前から”人工知能”が登場している。都会のトム&ソーヤにおけるR・RPGもそうだけど、はやみねかおるさんの先見の明の凄さにも気づかされるのだ。
これからもはやみねかおるさんの大ファンであり続けたいと思う。
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2020年8月31日(月):7日目
さて今日が最後。何にしようかなーって思ったけど、やっぱりこれでしょ。
流星の絆 著:東野圭吾
これを読んだのはだいぶ前。だから内容に関してここで語れることはあんまりない。しかし、本を読んでここまで心が揺さぶられた経験はない。そういった強烈な記憶が残っている本が「流星の絆」だ。
ドラマ化もされているけど、二宮和也さんや戸田恵梨香さんが出てて面白そうだったけど、原作で感じたものが崩れ去るのが怖くて結局見なかった、というか見れなかったという方が正しい。
東野圭吾さんが書いていることもあって分類的にはミステリー小説ということになるのだろうけど、その枠に留まらない名作だと思っている。じゃあ何の枠に当てはまるかは知らんけど…。言いたいのは、ミステリー小説として読むのはなんか違うって感じかなぁ。
普段、東野作品を読まない方も、これだけは、この「流星の絆」だけは読んでみて欲しいという、一推し作品です。
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最後に
「 #7日間ブックカバーチャレンジ 」のルールをガン無視して始めたこのnote。そして、自分で設定した”好きな本を1日1冊、このnoteに7日間書いていく”というものも、今全部見返してみると”自分の人生に影響が与えた7冊を7日間で書く”という感じになったように思う。
小説もあればエッセイもあり、専門書や受験参考書まであり。多分、ほとんどの人がカタカナ用語が無駄にふんだんに使われてるくせに、ページを見るとなぜか白いところが目立つビジネス書や啓発本だったり、表紙も素敵で内容も素敵なエッセイ本を紹介しているところ、このラインナップ。
そして本来の #7日間ブックカバーチャレンジ は表紙を撮って終いだから、表紙をお洒落に撮るんだろうけど、お洒落要素”ゼロ”のこのnote。
#7日間ブックカバーチャレンジ に求められる要素に全く準拠しないnoteだと思うけど、”これが自分だ”と表現できるnoteにはなったんじゃないかなと思う。
このnoteを書いていて、”こういうnoteの書き方もあるもんだなぁ”っていうのも新たな発見。日記的な感じ。その日のテンションや気分で文調が揺れ動く。しかし、”本”というテーマを柱に立てることでnoteの統一感は一応は保てる。
これは面白い。
また、これを書いているときは自分の中では毎日noteだった。だけど、公開しないから後で読み返して書き直すことも可能だ(公開後も修正できるけど、あんまりしたくない)。これなら書くだけ書いて、時間があるタイミングで読み返して多少の校正をかけれる。気分的には楽。
そして毎日少しずつ書くから文章量もまとまったもので完成する。しかし、日記的な感じで書くからnote全体での流れや構成を考える必要もない。これまた楽。
自分が最後に読み返す楽しみが出来るし、いろいろ楽だし、自分得なnoteだったなぁって実感。
読んだ方がどう思うかは分からないけど、自分に新たな発見をもたらし、自分が読んできた本を懐古する、一挙両得のnoteになりましたとさ。