鎌倉の「やぐら」
幼稚園児の頃、家の隣は空き地で暇さえあれば近所の子とそこであそんでた。
コカコーラのヨーヨーを操る謎の外国人が来たのもこの空き地だったなぁ…
ちょうど写真の穴みたいなのが浅いのが3個位、小さくて深い穴が1個
崖のところにあって、よじ登るのにちょうど良い高さだった。
崖の上には大きなお家があって、母親曰く
昔小さいけどお城が建ってたのよって本当か嘘かわからない事を吹き込まれてた
さて、そんな空き地も造成される事になり、私の遊んでた穴は削られ、
手前には3階建くらいの高さの擁壁が建ち、6軒の家が建てられる事になった。
そんな工事をしてるある朝。
私が目覚めると既に両親と兄は起きて1階に降りている。
なのに私の足元には白い着物で髪の長い女の人が…
雨戸の少しだけ開いてて陽が入るはずなのに暗い。
なのにその人ははっきり見える。
布団を被りママー!って叫んでも誰も気づいてくれない…
そのまんま二度寝しちゃったのか、次に起きた時は明るいし、
誰もいなかった。
母親に言っても気のせいよって取り合ってくれない
お化け見た時の対応アルアル(笑)
ちなみの後日談。
隣の建築現場(飯場)に泊まってた屈強そうなオジちゃんが
向かいの家に夜中飛び込んで言ったのが
「白い着物着た女の幽霊が出た!」
で、その人の指す場所を後日掘ったら刀の鞘が出たとかなんとか…
今思えば崖にあった穴ぽこ、墓石こそはなかったけどヤグラだったのでは?
報国寺の写真を載せたけどちょうどこんな感じに穴開いてたし。
(ここまで深くないし崩れてた)
ちなみに6件建ったお家。
うちの隣の家になったところから、夜な夜な
「階段にお侍さんがいるよ〜!」「怖いよ〜」って子供が泣いてるとか
空井戸にその辺のゴミ入れて埋めちゃった上に建った家の人は
精神的に不安定になっちゃったとか、
一番奥の小さな穴を削って擁壁作った家は、炎マークが付くような物件になって
その後会社の借上げ社宅になって越してきた人は心臓病になったけど
転勤したら治ったって言ってて、あれはやっぱり…。って噂になってる。
とはいえ真ん中2件の家は特に何にも聞かないし、
手前のおしゃれなお家のご主人は2階の壁の手入れしてて
ハシゴが倒れて骨折したけど逆にここはそこに落ちなきゃ生きてなかったってとこで、もしかしたらその家の隣に馬頭観音の他に文字が読めない碑が6基程あるんだけどマメに草刈りとかして綺麗にしてたから守ってくれたのかと思ったり。
…今書いてて思ったんだけど、もしかしてその文字の読めない碑…
崖の穴にあったやつとか⁈
まさかね…。
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