障害者等用駐車場について

国際シンボルマークの表記のある障害者等用駐車場について、ネットでは見た目で障害者ではないと判断してyoutubeに晒す人がいます。また、Q&Aなどでは、頭に障害があるんだ、と書かれてあります。さらに、国際シンボルマークのイメージで、車いす専用だと勘違いしている人もいます。

私も市役所に行ったとき、警備に怒られたことがあります。身体障害者手帳を見せるまで信じてもらえませんでした。別の場所では松葉杖を使っている人に車の中を何度も覗き込まれ、また別の場所では、本当に障害者か?どんな障害だ!?などと聞かれたりしたこともあります。

国際シンボルマークとは

障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すための世界共通のシンボルマークです。このマークは「すべての障害者を対象」としたものです。特に車椅子を利用する障害者を限定し、使用されるものではありません。

内閣府HPよりhttp://www8.cao.go.jp/shougai/mark/mark.html

みなさんご存知かもしれませんが、上記の通りとなっています。見た目にはわからない、内臓疾患や心臓病、私のような難病による身体障害者も利用できます。

パーキング・パーミット

パーキング・パーミット制度のしくみ 一部の地方公共団体で導入されている制度として、「パーキング・パーミット制度」があります。この制度は、障害者等用駐車スペースを利用できる対象者の範囲を設定し、条件に該当する希望者に地域の協力施設で共通に利用できる利用証を交付するものです

国土交通省 障害者等用駐車場の適正利用のために
https://www.mlit.go.jp/common/000143891.pdf

パーキング・パーミット制度というものがあり、身体障害者だけでなく、妊婦、骨折等で歩行が一時的に難しい人、高齢者などに許可証を与えている地方公共団体もあるようです。

揚げ足と思われるかもしれませんが、国交省のパンフレットにあるサングラスをかけた人の描写も疑問に思います。悪い人をイメージしたかったのかもしれませんが、このように見える人たちも障害があるのかもしれません。例えば目の障害があり保護のためサングラスをかけているかもしれません。

日本の人口は1億2千万、対して身体障害者は約400万人います。30人に1人という計算になります。見た目にはわからなくても、障害があり困っている人は意外と身近にいるのではないでしょうか。

障害者等用駐車場の数の問題もあります。30人に1人と考えると、お店の規模によっては障害者等用駐車場は圧倒的に足りていないと感じます。

とある大型ショッピングモールを展開している企業が新店舗を出店したさい、身障者スペースがあまりにも少なかったので、統計では30人に1人が身体障害者なので足りないのではと伝えると、ご指摘ありがとうございますと言ってくださいました。営業スマイルかなと思ったのですが、後日、来店したところ、店舗側面の駐車スペースがすべて障害者等用駐車場になっていました。他の店舗も見直して欲しいと思います。

障害のある人、パーキングパーミトの対象となる人は堂々ととめれるような社会であって欲しいです。あいつ障害者じゃないのではと疑いの目を向けないで、寛容な社会になって欲しいと願います。


余談

他方で、外資系で大型ショッピングモールを展開している店舗では、障害者等用駐車場を登録制にして、リモコンでゲートを開けるようになっています。そのリモコンは数百しか用意していませんでした。大型ショッピングモールを作る際、その地域だけでも数万の人が住んでいることは、出店を決める際に調査したはずです。地域住民が数万いるなら千人前後の障害者がいる計算になり、リモコンの数も想定できたはずです。しかし、店舗側は想定以上の登録希望者が出たため、予算の都合上リモコンは増やせないことから、以後の登録は受け付けないと告げられました。そもそも、リモコン式ゲートを設けること自体疑問ですが、障害者等用駐車場を作る際に、障害者が人口の何割いるか計算さえしていないのではと思います。出店する際は集客がどのくらい見込めるか当然検討したのではないでしょうか。

また、この外資系の別店舗では、障害者等用駐車場から最寄りの入り口より店内に入ろうとするとエスカレーターしかありません。車いすの人はいったいどうすればいいのでしょう。

上記の2点を私なりにインフォメーションに伝えましたが、クレーマー扱いされてしまいました。この外資系の店舗、嫌いではありませんが、自らがマイノリティに理解を示していないのであれば、社会貢献活動と銘打って、黄色いレシートなどをしても、上辺だけだと思われます。顧客の購買を刺激しているにすぎないのではないでしょうか。

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