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外国投資と香港口座
2008年にHSBC香港に銀行口座を作って、ユニットトラストを中心に運用してきました。国際税務当局の連携で5000万以上の在外資産(僕は持っていないけど)申告義務や、海外口座にもマイナンバーの登録があるようになりました。直近で口座を持つことに関して、思ったことを書いてみたいと思います。
僕は、HSBCでの口座でユニットトラストとBOOM証券で運用しています。
まず、在外口座のメリットは金融庁が認めていない商品が入手できることがあります。例えば原油オイル連動のETF(USO)は日本では買えないことが多いです。ただ、東証上場の国内ETFもありますが信託報酬の差があったります。また、Boom証券だと、東南アジアの個別株に対するアクセスも可能です。
次に金融都市だけにたくさんの情報や商品が入手しやすいことにあります。例えば、HSBCのユニットトラストは、リターンやリスクを分析しながら高リターンの商品を通貨分散させながら、投資が可能です。金融都市なので、世界の有名な会社が商品を作っています。JPMorgan,アリアンツ、フィデリティ、AB,などです。個人的には、アジア・米国の債券や株式投資をしています。
2021年、環境が変わりました。
在外口座は一般口座になるため、特定口座にはならず、確定申告が大変。為替も調べなければならない。
コロナで口座開設や支店訪問が現実的にできないので、HSBCの口座開設は実質できません。
香港の政治的不安定が起きており、中国の干渉により、金融の開かれた世界が継続するか難しい。民主化運動を力づくで抑え、アリババ創業者が音信不通になったり、上場予定の株式が突然延期されたり、今までなら考えられなかったことが、この数年で起きている。この不安定で為替も将来にリスクが残る。
日本のネット証券もETF手数料を下げてきており、経済的合理性が薄れている
例えば、HSBCで米国株や香港株を買うと、口座管理料がかかる。ユニットトラストは基本3%、債券ベースが2%と手数料がかかる。BOOM証券でも米国株の購入で20USドルがかかったりします。また、配当は基本米国と香港は30%課税は源泉徴収、外国税額控除を国内確定申告しても10%しか戻らない。
SBI,楽天も米国株の購入の手数料安くなっているので、小口では日本のネット証券のほうが安い。
SBI,楽天証券が良いと思っていたら、大口で手数料だけ考えたら、在外証券の日本法人のほうが良いようだ。例えば、サクソバンクやインタラクティブブローカーズ証券。この会社はいろいろなETFが購入でき、大きな単位なら手数料も安くなる構造。(ただし、口座にある金額や取引量が小さいと費用高になることもある)
インタラクティブブローカーズは、1万ドルくらいないと口座開設できなしいし、10万ドルないと口座管理料等もあるし、一般口座での運用になるので、すべてが〇というわけではない。
また、外国送金も非居住者に対する口座振り込みも、マネーロンダリング規制で敷居が高くなっている。ソニー銀行は外国送金を申し込むと、給与所得のある口座、振り込み資金のある口座のステートメント6ケ月を提出、大きな入金があったりすると、この元になった資金の流れをさらに資料を必要とされ、口座ごとに、何のための口座でどのように蓄財したかを説明した上で、銀行側でマネーロンダリング規制の観点で問題ないかを審査して初めて送金が可能になる。SNSには、お子さんの学校への送金さえ、断られたなどのコメントもあった。米国から規制圧力や税務当局の規制の強さを感じます。
あくまでも私見ですが、もう、証券投資に関しては、香港で口座を作るメリットはないと思います。
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