韓国ホラーのお祓いシーンの謎
どうも。ホラー狂の文系大学生です。
最近、Jホラーに飽き足らず韓国ホラーに手を出し始めました。
それで気づいたんですが、韓国ホラーって必ずと言っていいほどそっくりなお祓いシーンが出てくるんですよね。
最初にその儀式を見たのは、「哭声」の中のワンシーンでした。
國村隼演じる謎の日本人が主人公の娘を呪っている、とかいうので胡散臭い祈祷師の男が呼ばれ、その日本人をブッ殺すための儀式を行う場面です。
どんな儀式だったかというと、
・生贄と祭壇を用意する
・祈祷師の周りに太鼓や、鉦かシンバルみたいなものを持った人たちが並び、打ち鳴らす。笛か何かも入る
・やたらノリノリな民俗音楽の中で、刀剣を両手に持った祈祷師が回り、飛び跳ね、大暴れする
というような感じでした。
「女神の継承」のお祓いも激しい音楽を鳴らしながら暴れ回る系だったので、最初はあれがナ・ホンジン監督の「お祓い」の解釈なんだと思ってました。
が、「プリースト 悪魔を葬るもの」でも「トンソン荘事件の記録」でもやっぱりドンドンジャカジャカやりながら二刀流で跳ね回ってるんですよ。しかもだいたい顔を血に浸してたり、獣の生首を振り回してたりする。
どうやら、これが韓国式お祓いらしい。
マジで何なんだ?と思ったので、「韓国 お祓い」で検索してみました。
結果、あれは巫堂と呼ばれる韓国の祈祷師がやる儀式で、「굿」というらしいことがわかりました。
韓国土着の信仰に基づいた祈祷をする巫堂は、日本でいうイタコや巫女に近い存在だとか。
YouTubeで「ムーダン 儀式」とか「korean shaman」とか検索すると実際の動画が見られます。
こういうのとか。
ちなみにハングルは表音文字なので、「굿」とだけ検索すると巫堂の動画と一緒に全然関係ない動画までいっぱい出てきます。
韓国の文化って、美容とアイドルと食べ物の情報はよく入ってきても、宗教に関してはあまり知る機会がないような気がします。
中学校の地理の時間に、韓国ではキリスト教や仏教が広く信仰されている、というようなことを習った記憶があるのですが、土着の宗教もあったんですね。そらそうか。
土着の信仰と異国由来の宗教が交じり合う土地と、じっとりした薄気味悪い物語ってなんでこんなに相性がいいのか。
韓国ホラーといえば今日「破墓」を観てきたので、今度改めて感想書こうと思います。