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今さら「呪詛」を観た

結論から言うと、ドン引き。怖すぎて。

どうも、ホラー好きの文系大学生です。

最近じっとり系のいや〜なホラーに飢えてまして、台湾ホラーや韓国ホラーを見漁っています。

そこで今回は、最近ゲーム化された「呪詛」を見てみました。

まあ、エグキショかったです。 厭怖いやこわって感じ。

ストーリーや展開は死ぬほど怖いわけではないし、描写も気持ち悪いけどそこまでグロくありません。普通のJホラー見れたら多分大丈夫。

ただ、第四の壁を乗り越えてビビらせてくるから怖いんです。

端的に言ったら「呪われるのって本当に楽しい!CANMAKE TOKYO」って映画ですからね。

この映画、とにかく観客を引きずりこむ手法が巧妙でした。

まず最初に来るのが、「左右どちらに動いているかわからない」観覧車や電車の映像。観客は、これらの進行方向を変えてみる体験をさせられます。

まだ観てないけど今後観るよって方、ぜひ大真面目にやってみてください。やるのとやらないのとで楽しさがレベチです。

これって、多分催眠術に近い手法なんですよね。

観客を集中状態にさせて、「今度はどんなからくりがくるのかな」と思わせる。そこで、謎の符号と呪文が登場。符号を覚えて、呪文は一緒に唱えてくれと求められる。

観覧車を逆回しにするのと同じ感覚で、我々は「やってみよう」と思ってしまうんです。

気づいた時にはもう、壁を越えられている。監督の思うツボです。お憑かれさまでした。

この最悪の手法、ホラゲー制作者を志す者として、めちゃくちゃ勉強になりました。

蓮コラを映画に取り入れてくるところも最悪でよかった。

呪いを受けた人の肌に、無数の穴が出現するんです。

キショすぎるだろと。

こだわりの蓮コラにもぜひ注目してご覧いただきたい。

そして、「呪怨」などをはじめとしてホラー映画に多用される、時系列をわざとバラバラにする構成。これがPOV形式と合わさって、得体の知れなさを助長していきます。

じっとりホラーかと思わせておいてちょっとしたジャンプスケアもあったり、アトラクションみたいで楽しいホラー映画でした。

ちなみに最終盤、呪文の意味が分かるシーンがあるのですが、日本語以外からっきし!って人は中国語か英語のどちらか片方だけでもかじっておくとより楽しめます。

クライマックスは最高にゾクゾクしましたね。

祈りも呪いも意識に過ぎないのではないか。

意識ひとつで、世界の有りようは変わってしまうのではないか。

どこか哲学的な不気味さを帯びつつ、後味はがっつり悪い。

犬殺し・エロシーンがないのでピッキーな観客の皆様や小さなお子様にもおすすめできる映画ですけどね!

ホーホッシオンイー シーセンウーマ。

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