乃木坂46の楽曲を一日一曲語る。18日目『海流の島よ』
_______【この記事の構成】_______
▼今日のこばなし
本題の伏線になる時とならない時がある雑談
▼『○○』の基本データ
作編曲、歌唱メンバー、MV等の情報
▼『○○』を語る
愛と飛躍に溢れた考察
▼おわりに
総括とキメ台詞
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▼今日のこばなし
「ホットギミック」
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2019年公開の『ホットギミック ガールミーツボーイ』を映画館で観た時はシビレた。
今感じるこの気持ちを、大切にしたい。
わたしが、本当に望んでいること。
これは、どこまでも透明で儚い“初恋”の物語。
出典:STORY
序盤の段階では、自分には理解できないような尖った作品なのではないかという一抹の不安があった。
しかし、だんだんこの映画のリズムに慣れてくると、どうやら理解できないことがこの作品の正しい鑑賞の仕方らしいと思いはじめたのだ。
この作品で山戸結希監督は、言語化しようとすると消えてしまう青春の感覚を、音と色と光で表現しようとしたのではないだろうか。
とても印象に残った台詞がある。
「初恋は過去形にならないんだね」
これは主人公・成田初(演:堀未央奈)に向かって幼馴染・小田切梓(演:板垣瑞生)が物語の終盤に言った台詞だ。
この言葉について感じたことを筆者は、上映終了後すぐにメモしていた。
2回目からの恋は、初恋と照らし合わせる。
その概念に「恋」という名前をつけるまで、それは瞬間の切り貼りのようなもの。
-いたがきブログのメモ帳より引用
後になって読み返すと、
分かるような分からないようなメモだが、それもまたこの映画らしいと思えてしまう。
もう一度観たくなる映画だった。
というか、Netflixでもう一度観た。
やはり面白かったので、皆様もぜひ。
▼『海流の島よ』の基本データ
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▼収録 / 発売日
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3rdシングル『走れ!bicycle』通常盤 / 2012年8月22日
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▼作詞 / 作曲 / 編曲
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秋元康 / Akira Sunset / 京田誠一
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▼歌唱メンバー
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安藤美雲、川後陽菜、齋藤飛鳥、中元日芽香、畠中清羅、樋口日奈、和田まあや
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▼センター
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齋藤飛鳥
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▼MV(ミュージックビデオ)
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この曲のMVは制作されていない。
▼『海流の島よ』を語る
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・セピアに染まるメロディー
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手紙を入れた瓶を、遠い異国の誰かに届くと信じて海に流すシーンが鮮明に浮かぶ歌詞である。
サウンドからは南の島の陽気な感じだけでなく、セピアがかった切なさも感じられる。
・海流と潮流
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そもそも「海流」とは何か。
Wikipediaでは次のように説明されている。
海流(かいりゅう)は、地球規模でおきる海水の水平方向の流れの総称。似た現象に潮汐による潮汐流(潮流とも)があるが、潮汐流は時間の経過に伴って流れが変化し、短い周期性を持つ。海流はほぼ一定方向に長時間流れる。
-引用元:Wikipedia
つまり「海流の島」というのは、海に流した瓶が海流に乗ってたどり着く島のことであろう。
ところで、「海流」を調べていてふと、この曲のサビの歌詞が引っ掛かった。
海流の島よ
潮の変わり目に
迷うことが何回あっただろう
- 出典:『海流の島よ』/ 作詞:秋元康 作曲:Akira Sunset
Wikipediaが正しければ、海流は流れがほぼ変わらない。
つまり、実際には「潮の変わり目に迷う」ことはないのである。
筆者の解釈が間違っているのか、はたまた秋元康が海流と潮流をごっちゃにしてしまったのか真実は藪の中であるが、
松田聖子が『赤いスイートピー』を歌った時代にまだ赤いスイートピーは存在していなかったなどという逸話もあることから、
「『海流』の島」という言葉のインパクトを優先したのかもしれない。
・分かんないけど良い
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『海流の島よ』の歌詞は風景のイメージが湧きやすい反面、何を伝えたいのかがわかりづらい気もする。
人生を比喩的に表現しているのかもしれないし、セピアがかった島の風景に思いを馳せた歌なのかもしれない。
コレといった正解はなく、聞き手の想像におまかせしますという印象を受ける。
分かるような分からないような歌詞だが、それもまた秋元康らしいと思えてしまう。
▼おわりに
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実は、筆者が映画館で映画を観るようになったのは去年からである。
私大の試験会場で偶然会った友達に『ボヘミアン・ラプソディ』を勧められて、その足で映画館へ直行したのがきっかけだった。それから定期的に映画を見るようになって、『ホットギミック』という素晴らしい作品に出会えた。
流れに身を任せるのもたまには悪くないよね。
では、また明日。 stay tuned!