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私が有機野菜をオススメしたい理由

こんにちは、浮島ガーデンスタッフのめぐです。
実は私、こう見えて(どう見えるかな笑)、農業高校出身なのです!

というわけで、高校時代は野菜を育てていました。

今回はそんな経験も踏まえながら、有機野菜について考えてみたいと思います。

農業高校時代のめぐ(左)です。お友だちと一緒に野菜も育てていました。

有機野菜の定義って?

突然ですが、読者の皆さん、有機野菜の詳しい定義を知っていますか?

「『いただきます』から世界を変えよう!」がテーマの、このページにたどり着いてくださった皆さまなら、ご存じかもしれませんが…私自身、少し驚いたことがあるので紹介させてくださいね。

私の中で有機野菜とは、
「農薬や化学肥料を使わずに作られている野菜」
ぐらいに思っていました。

ところが、今回の記事を書くために詳しく調べてみると、もっと明確で厳格な定義があったのです!

まずは畑に基準があるんですね。

1, 化学的に合成された肥料および、農薬を使用しない。
2, 遺伝子組み換え技術を使用しない。
3, 農業生産に由来する環境への負担をできる限りを低減する。

この3つをクリアした畑で育てることを条件なのだそうです。

加えて、「有機農産物の日本農林規格」というものがあり、そのガイドラインに従って生産された野菜を「有機野菜」と呼ぶそうです。

具体的には、

・種まき、又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない。
・組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない。

―などの基準が示されていました。

◇参考資料:【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~:農林水産省 

そして、この基準に沿って栽培し、検査をクリアした野菜に「有機JASマーク」を付けることができるそうです。

ただ、この「有機JAS」制度、「現実とそぐわない」と指摘する声もあります。

なぜなら「有機JAS」の認証制度はは、農家さんの負担を伴う実態もあるからです。

例えば、どんな指定農薬を使ったかなどを細かく記録しなければならない上、認証制度に参加するための費用もかかります。

有機農家さんは小規模農家さんが多く、マンパワーにも余裕がないため、多くの有機農家さんがJASマークを取得せずに有機栽培しているという現状もあります。

地道に誠実に野菜を育ててくださる有機農家さんの負担を減らしながら、もっともっと有機農家さんと有機野菜が広がるといいな〜と思います。

有機野菜を育てる大変さ

浮島ガーデンスタッフで西表島合宿に行き、農作業をお手伝いさせてもらいました

そんな厳しい基準がある有機野菜!
実は育てるのも、すご〜く大変なんです。

冒頭にもお伝えしたように、私は農業高校に通っていました。

高校時代は、農薬や肥料を一定程度使う慣行農法で野菜を育てていたのですが、農薬を使っても虫に食べられたり、病気にやられてしまったりするんです。

肥料をあげても、元気のない野菜になることもあります。

農薬や肥料を使ってもうまくいかないことだらけなのに、それを使わず生産するって本当にすごいことだなと思います。

虫たちも野菜が美味しいことを知っているので、どうしても食べられてしまいます。

でも虫食い野菜になると、スーパーなどにはあまり並べてもらえないのです。そこも難しいところだと感じています。

雑草なんてすぐに成長します。上手に刈らないと、すぐにまた生えてきます。本当に大変な作業です。

農業だけのことではありませんが、一つ一つの食べ物について、生産者さんのご苦労を理解して、関わってくれている全ての人に感謝しながらいただきたいですね。

ここがすごいよ有機野菜

育てるのが大変な有機野菜ですが、苦労するだけの「すごさ」がちゃんとあるのです。

有機野菜ってココがすごい!
と私が考えるポイントを幾つか挙げてみます。

1)何より美味しい!

私はセロリやパクチーが苦手だったのですが、浮島ガーデンで有機野菜のパクチーとセロリに出合ってから食べられるようになりました。

ただ苦いだけだった野菜が、有機ならとっても美味しく食べられるのです。

皆さんもぜひ、苦手な野菜ほど有機の野菜を選んで食べ比べてみてください。

2)身体に優しい!

有機野菜は農薬や化学肥料を身体に取り込むリスクが格段に減ります。

農薬などはよーく野菜を洗ったとしても完全に取り切れることは難しいと言われます。農薬などが残った状態の野菜を食べ続けるとめまいや吐き気、熱などが出る場合もあるそうです。

子どもたちは体が小さい分、少ない量でも影響が大きいと思います。私は子どもたちにこそ有機野菜を食べてほしいなと思っています。

3) 地球や環境に優しい!

農薬や化学肥料を使うことで、農地にそれらが残留します。そして、地下排水を汚染し、川に流れて海にまで影響を及ぼすことになります。

農薬を散布した場合も大気中に拡散され、生産者自身が健康被害にあう場合もあるそうです。

私は沖縄の海が大好きです。この美しい海を後世に残したいと常々考えています。

農薬などで海が汚染されてしまうことは、私たちの選択で防げる問題なので、そこも意識したいです。

4)皮ごと食べられる

野菜によっては、有機野菜の方が慣行農法で育った野菜より栄養が高いとの報告もあります。

さらに、有機野菜は農薬などの影響を受けにくいので、皮ごと食べることができます。野菜は皮ごと食べることで、栄養価がさらに高まると言われています。

皮ごと食べることに抵抗のある方は、玉ねぎの皮や普段捨ててしまっている部分を、まずは出汁として取り入れてみてはいかがでしょうか?

「ベジブロス」で検索してみてください。たくさんのレシピが出てきますよ〜。

まずは食べてみてくださいね

魅力いっぱいの有機野菜!
食べてみたくなりましたか?

有機野菜は、一般的な農法で育てられた野菜に比べて、どうしても値段が高いのが現状です。手に取る人が少ないから、育てる人も少なくなります。

一人でも多くの人が有機野菜を選択すれば、今よりも良い地球になると思いますし、私たち自身がもっと健康的に活動できるのではないかなと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

(めぐ)

◇私たちについて
沖縄県那覇市で、五穀や島野菜を使ったヴィーガン料理を提供する「浮島ガーデン」 と、系列店の「樂園カフェ」で働く仲間です。「『いただきます』から世界を変えよう!」をテーマに、「食べること」について学んでいます。普段は料理や接客をしているので書くことには不慣れです。どうぞ温かく見守ってください。「スキ」をいただけると励みになります。


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