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自分はカラスをかわいいと思う。 でも一般的にはカラスは嫌われ者であることは、知っている。 これが犬や猫なら「わかる〜〜!」って共感多数なんだよね。 RADWINPSの『おしゃかしゃま』も冒頭※から 「カラスが増えたから殺します さらにサルが増えたから減らします でもパンダは減ったから増やします」 って始まる。 『害虫、害獣、害鳥』っていうラベルで 彼らは嫌われ者だ 僕らヒトに害を為すから『悪』だと 少なくとも人間社会では、概ねそういう評価らしい。 僕はそんな同族の間で
12月の夜 ふと床を見ると、小さな蜘蛛がいた。 糸のような手足、ゴマ粒のような胴体。 動きが鈍い。 寒さのせいだろうか。 進行方向に指を置き、登ってくるのを待つ。 躊躇いながら、足の何本かを乗せはする。 数秒の沈黙。 逡巡の末に、結局床に戻る。 何度か進路を塞ぐ形で指を置いたし、 こちらが巨大生物であることは気付いてるだろう。 それでも逃げる様子もなく、動きは鈍い。 薄い紙なら、載せられる。 そうやって外に出てもらうのが常套手段。 次に発見した時、死体になってるのを見て