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お仕事?

働きやすい職場環境を作ろうなんて

そんな事を考えてはいませんでした。

私の職場にはとある福利厚生制度があります。

『親睦を深める目的である集まりに対して一人頭3000円の補助を出す(職場に所属する8割以上のスタッフの参加が必要)』

なんて素晴らしい制度なんだと思いました。

が、考えれば活用が難しい制度であることに気がつきました。

私の勤め先は定休がなく、24時間365日稼働してます。シフト勤務となる訳です。さらに出勤、退勤時間もその日によって違います。

ある時間にこの場所に集まりましょうなんて事をしようとすると、どうしてもその時間帯に仕事をしている人が出てきます。それプラス個人の予定が入ってきます。

特定の日に8割以上のスタッフが参加する集まりを催す事はとても難しい事でした。

過去に一度だけ活用事例として

たくさんの人から信頼されるベテランスタッフが転勤になった際の送別会で制度が使用されていました。

転勤となったベテランスタッフの人望がなせる技ですね。

そんな信頼されるベテランスタッフがたくさんいるわけがなく、また転勤や退職なんてそうそうない訳で。

でもどうしても「会社の補助を受けて食べ飲みしたい!」

当時飲み会好きな先輩とあーでもないこーでもないといいつつ会社の制度に文句を言い続ける日々でした。

とうとうその飲み会好きな先輩も他業種へと転職し、そんな話をしていた事も忘れたある日

ふとそんな制度がある事を思い出しました。

その時は丁度新人育成の担当をしていました。入ったばかりの新人がすぐに辞めていく状況に悩んでいた時期でした。

新人マニュアルを整えたり、指導内容についてスタッフ間で話し合ったりはしていたんですが、上手くいかないために悩んでいたのでした。

上手くいかない事を続けるのにとても苦痛を感じていた為、気晴らしのつもりで集まりの企画を練ってみることにしました。

開催するお店のリサーチをし、企画書っぽいものを作成した後、上司へと相談しました。

その時に上司から「もちろん目的としては職場環境を働きやすい環境にするためにしてるんやでな?」と言われました。

タダで飲み食いしたいとは言えず「もちろんその通りです」と即答しました。

そこからは話がグイグイ進み1回目の開催が出来ました。スタッフの人達からは大好評でした。

2年目の今、一人で始めたことがチームになっていました。

私からみてこの行いはお仕事とは思えません。

が、会社から見て、お仕事として見てもいいと思ってもらえてるのでしょうね。

チームになり、出来る事が増えた今、一人でやるよりもさらに負担が多くなりましたがその分達成感を得ることが出来ています。

ある人がお仕事をお仕事と思っていないって話をしていましたが、まさか自分がそっち側に行くとは思いもよりませんでした。

世の中にはとても崇高な目的のために行われているものでも案外不純な動機から始められたものがあるのかもと思った今日この頃です。


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