【ルームシェア】本気で心配してくる【冗談なのに】
2023/02/09
なんてことないのに
君はいつも大袈裟で
ちょっとしたことを大事件みたいに騒いで、過度に心配してくる。
まるで思春期の子供を持つ母親のように
「ねぇ!忘れたんじゃないの!?やばいよ!!」
「ちょっと!怪我してるじゃん!なんでもっと早く言わなかったの!?」
「あそこの喫茶店好きだったもんね、、、大丈夫?」
君があまりに悲しんで落ち込んで寄り添って心配してくれるものだから
僕も大変なことだったようにも思えるけど
やっぱり些細なことだと笑ってみたり
不思議と鬱陶しいなんて気持ちはなくて
心の拡声器のような君の情緒に
振り回されながらも
どこか落ち着くような気持ちを覚えていた。
自分以上に自分のことを心配してくれる人なんて、
それこそ親以外にいない。
だからそれが嬉しくて暖かくてくすぐったくて
茶化すような真似をしたこともあった。
でもやっぱり、まっすぐ見つめてくれる人のことを
人間は一番まっすぐ見つめられるようで
過度に拡大されて肥大化したものだとしても
君の瞳に映る自分が僕にとっての目指さすべき、
もしくは本来の自分であったみたいで
今日も大丈夫なのと目を回す君のおかげで
実際の僕もてんやわんやと世界を回る。
大袈裟で、考えすぎで、余計なお世話で
真っ直ぐで、暖かくて、優しい
そんな映写機から映し出される
世界一楽しい作品の中で
世界一優しいヒロインと二人で
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