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幾野恵理子という人と、わたしの記録。

アーティスト幾野恵理子

彼女をはじめて目にしたのは
あるYouTube動画のなかだった。

音楽スタジオの傍で
レコーディングの様子を見ている彼女は、
終始ニコニコと優しい笑顔で座っていた。

そんな彼女に、
私はなぜか惹きつけられたのだ。

どことなく自信のない佇まいを感じ、
その笑顔の奥を探ってみたくなったのかもしれない。


それから少し経った
2021年3月の終わり頃、彼女と
オンラインでお話しする機会ができた。

相変わらずの優しい雰囲気な彼女は、
『クラウドファンディング』という
新たなチャレンジを目前に、
怯える自分の弱さと向き合いながらも
一歩を踏み出したいと強く願っていた。

「彼女をここまで駆り立てるものは何だろう?」
「彼女にとって音楽とはどんな存在なのだろう?」

こんな疑問がよぎった私は、なんとなく
好きなアーティストを尋ねてみたくなった。

恵理子「椎名林檎さんとか、藤井風さんとか…」

——なるほど。
彼女の心の奥底には、まだまだ知り得ない
大きくて熱いエネルギーがうごめいている。

外の世界に出たくて出たくてしかたない
マグマのようなエネルギーが。

こんなことを直観的に感じた夜だった。


さらに月日が経って
2023年4月14日。

ワンマンライブを翌日に控えた彼女から
1通のDMが届き、再び
オンラインでお話しする機会を得た。

私が提供している
本音を吐き出すセッション』を
受けたいと申し込んでくれたのだけど…
彼女の腹はすでに決まっていた。

翌日のライブのタイトル
【RE BORN(リボーン)】の言葉通り、
生まれ変わる覚悟ができていたのだ。

人の目を気にしすぎる自分、
他者の反応にとらわれてしまう自分、
弱さに乗み込まれてしまう自分、
そんな自分を否定し責めていた自分、、、

これまでのいろんな自分を
まるッと認めて許可を出したうえで
必要のない自分を手放していた。

「これが私だ」と、
画面越しでも伝わるほどの
真っ直ぐな想いで力強く存在していた。

——あぁ、なんてたくましいんだろう…。

パワフルで愛に満ちていて、
優しく美しい光を放つ彼女の姿に
感動を覚える瞬間だった。


人間は、本来の自分を取り戻すと
内からパワーが湧いてくる。

その扱い方に個人差はあるにせよ
パワーの大きさは無限大だ。

だからこそ、私たちが
不安や恐怖、悲しみ、怒り、罪悪感
などといったネガティブな感情から
つい目を背けたくなるのは、

ブラックホールのように強力で
無限に広がるエネルギーが
自分の内に存在することを本能的に感じて、
引きづり込まれないようにするための
自己防衛策なのでは?とも思う。


私は、
アーティスト幾野恵理子との人生を
もっともっと味わいたい。

どんな世界を見せてくれるのか
どんな体験を共有できるのか

見るたびに変容している彼女には
ついそんな期待をしてしまう自分がいる。


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