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ときめきの青じそ&冷奴!

しばらく筆が止まっていた。この夏は雨が続いたり、かと思えば日本並みの湿度の高い暑い日が続いたり。相変わらず、あまり料理をする気にならず。日々、冷奴でしのいでいる。といっても情熱をもって。「ぼくの奥さんは料理をしないからなぁ」と言うのが最近の夫の口癖である。私に向かって、これ見よがしに独り言を言う。「冷奴も料理だよ〜」と私。 

今年、私は小さな庭で小さな畑を始めた。畑で穫れた野菜を食べる、というのは、子供の頃は実家で普通にやっていたけれど、最近、特にコロナ以降は憧れだった。数年前にも畑を作ったが、大根は深く掘って土づくりから始めたのに生育不良。オクラは数日留守にしていたら巨大化してしまい食べられず。枝豆は収穫間近に、庭の居候のうさぎたちが全部平らげてしまった。ケールは犬が全部かじってしまった。結局、自分たちの口にはあまり入らず、挫折してしまった。

今回は小さな畑に最初からフェンスをはり、堅実にいく。青じそとなすの苗を買って植えた。水菜とアルギュラは種から。青じそって日本版バジルだなぁと食べながら思った。穫っても穫っても生えてくるので、やっぱりハーブ!生命力が強い!そんな訳で、日々青じそに追われるように、毎日毎日、毎日毎日食べている。食べ過ぎを心配してしまうくらい。他の野菜を買う必要がないくらい。

安くて新鮮な野菜を売っている大好きなお店で、この夏、新たな驚きがあった。地元の中国系のお豆腐屋さんのお豆腐が、日本のお豆腐より断然おいしかった!このお店は元々いろんな文化圏の人が買いに来るのだが、いろんな人がそのお豆腐を普通に買っているのを見かけ、興味をそそられて買ってみた。夫は、昔から夏になると冷奴をたまに食べたがる。この夏は、たまにではなく、冷奴ざんまい。そして、このお豆腐に青じそが合うのなんの!刻んでたっぷり乗っけてお醤油をかけるだけでもおいしいし、コウケンテツの別名ごはん泥棒、しょうゆ漬けと一緒に食べてもおいしい。うちの場合、ごはんではなく、お豆腐のお供でいただいている。


あるいはネギとしょうがのすりおろしたもの、お醤油で、たまにはポン酢で。ゆず胡椒を添えたり、わさび漬けを添えたり、ピザのトッピングのように、着せかえ人形のように、あれこれ変えて楽しんでいる。夫は私のように毎日は食べないが、それでも結構な頻度で食べている。

納豆に刻んだ青じそをまぜ、オリーブオイルと醤油をまぜてパスタに和えたり。毎日「うんま〜い!」と言いながらむしゃむしゃと青じそを食べている。昨日、葉っぱが黄色くなっているのを見つけ、夏も終わりだなと違う意味で切なくなった。

私は相変わらず好きなものを食べて、パスタもラーメンも食べているのに体重維持、もしくは少〜しずつ落ちている。夫は相変わらずドンガラガッシャンとキッチンで大騒動をして、毎日大作をこしらえては、おいしいのでつい食べすぎている。健康な料理のはずなのに、食べる量が増えている。「そろそろ、そのやり方効き目ないって認めない?」と先日聞いてみたが、「認めない」と一言。 

今日、いつものお店で見知らぬ人(白人のアメリカ人女性)に「ねぇ、その豆腐おいしいの?」と聞かれた。「うん、おいしいよ!冷奴ならソフトがおすすめだね。豆の甘味があっておいしいよ〜」とマスク越しに熱く語り、ちょっと引かれてしまった。最近は知らない人とこういうおしゃべりをすることも減ってきたが、このお店はおいしいもの、珍しいものが多いので、こうやってお客さん同士で話をするのも楽しい。しかし、あの人は、というか、他のアメリカ人は冷奴で食べるんだろうか... 。

青じそは、毎日毎回食べる前に、手でぷちぷち穫り、洗って乾かし、刻んで食べている。毎日新鮮なエネルギーをいただいているので、身体はものすごく調子がいい。米やお肉を食べなくても元気なことに最近気づいた。

久しぶりに写真を見せたら、親戚や友だちに「たくましくなった」と言われた。人間は食べものでできていると言う人もいるけれど、本当にそうだと、最近特にそう思う。食生活が変わってから、体重よりも自分の肉質が変わってきているのに気づいた。ジムに行っているわけでもないのに、筋肉質に見える。訂正、見えなくはない。気づいたら、畑や庭の手入れ、犬のトレーニング、レイキ、と運動とは言わずとも肉体労働?をしているからなのかもしれない。  

さて、秋は何を食べようか...。


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