パフォーマンスを高めるマネージャ
グーグル社は「チームのパフォーマンスを高めるマネジャーの特性」の調査(プロジェクト・オキシジェン)で、最高のマネージャーが行っている「10 の行動」を見つけました。
調査結果によると、
これらの行動を日々実践するマネージャーのチームは、
離職率が低く、満足度が高く、業績もよかったそうです。
そして、これらの行動リストの中で、筆頭に上がっているのが、
「優れたコーチであること」
と言っています。
相手の話を、じっくりと最後まで、話を遮らずに聞くことで、
相手は「自分は大事にされている」と感じます。
チームメンバーの話を聴く、声をかける、といった
「ありきたりで、何でもないこと」
がリーダーシップの重要な側面なのです。
2016年の研究では、
オープンクエスチョンで質問して、その返答にじっくりと耳を傾ける話し方は、
自分は試されていて、それに応えることができるという感覚(有能感)
他者とつながっているという感覚(関係性)
自分が状況をコントロールし、選択しているという感覚(自立性)
これらを高めることができ、「敬意のこもった問いかけ」として効果があるとのことです。
これはコーチングの傾聴の手法にもあるのですが、
質問に対して相手が考えている時に、
沈黙を恐れずじっくりと待つことが必要です。
自分の意見やアイデアを肯定されたら、悪い気はしませんよね。
(むしろ、嬉しいですよね)
そして、それを行動に起こす場合、
誰かに指示されて実行する場合よりも
より一層、頑張れますよね。
ここで、良く勘違いする人がいるのですが、
マネージャが意図した行動を引き出したいがために、
誘導的なコミュニケーションをとる人がいますが、
これは相手にも伝わっていますので、
良い効果は期待できません。
是非、部下の内発的な動機を引き出し、パフォーマンスを上げるよう、
努めてください。
弊社では、コーチングスキル習得講座を提供しています。
(参考にした書籍)
『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』
エリック・シュミット (著), ジョナサン・ローゼンバーグ (著), アラン・イーグル (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
ダイヤモンド社/2019年11月13日発行