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ディー・エヌ・エー(2432) 76点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

ディー・エヌ・エー(DeNA)は1999年に設立され、2005年に上場しました。ゲームやライブストリーミング、スポーツビジネス、ヘルスケア関連を手がける総合インターネットサービス企業です。主要事業セグメントには、ゲーム事業(売上比率39%、利益率6%)、ライブストリーミング事業(売上比率31%、利益率1%)、スポーツ事業(売上比率20%、利益率8%)、ヘルスケア・メディカル事業(売上比率7%、利益率-37%)が含まれます。任天堂との提携によるスマホゲームやプロ野球球団横浜DeNAベイスターズの運営など、多岐にわたる事業展開を行っています。株購入に関しては、エンターテイメント分野での事業拡大を期待できる一方、利益率の改善が課題です。

2. 安定した成長の有無

ディー・エヌ・エーは多様な事業を展開しており、安定した収益基盤を持っていますが、ゲームやライブストリーミング事業の競争激化により、利益率の低下が懸念されます。財務状況は自己資本比率63.6%と健全で、配当も継続的に支払われています。成長性は特に新規事業やヘルスケア関連事業において、長期的な視点で期待されますが、短期的には利益改善の課題が残ります。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1367億円、営業利益は-282億円となっており、利益面では苦戦しています。しかし、2025年3月期には売上高が1450億円、営業利益が70億円に回復すると予想されています。時価総額は2020億円、総資産は3334億円です。

4. 現在の株価

ディー・エヌ・エーの時価総額は2020億円、総資産は3334億円、自己資本は2121億円です。株価は直近で1277円から1769円の間で推移しており、エンターテインメント業界の競争激化に伴い、やや不安定な状況です。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは-108億円、投資キャッシュフローは-126億円、財務キャッシュフローは-41億円と、キャッシュフローに課題があります。現金及び現金同等物は713億円で、資金調達力に余裕が見られますが、今後の事業展開に向けた投資が重要です。

6. 配当性向

過去数年間の配当は安定しており、2024年3月期には1株あたり20円の配当が支払われました。今後も安定した配当が予測されており、2025年3月期も同様に1株あたり20円の配当が見込まれています。株主還元に積極的な姿勢を維持しています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 14/20
    売上は堅調ですが、営業利益がマイナスのため、業績改善の必要があります。財務状況は健全です。

  • 株価の安定性: 13/20
    株価は競争の激しいゲーム市場の影響で不安定ですが、今後の回復が期待されています。

  • 成長性: 16/20
    新規事業やヘルスケア分野での成長が期待され、特に今後の事業拡大がカギとなります。

  • 業界地位と競争力: 17/20
    ゲーム市場での強力な地位と、プロ野球球団運営など、エンターテインメント業界での競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元: 16/20
    配当は安定しており、株主還元に積極的な姿勢を維持しています。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 76点
ディー・エヌ・エーはエンターテインメント分野での強力な事業基盤を持ち、ゲーム、スポーツ、ライブストリーミングなど多岐にわたる事業展開を行っています。利益率の改善が課題ですが、新規事業やヘルスケア関連事業での成長が期待され、長期的には安定した成長が見込まれます。

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