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オリンパス(7733) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

オリンパスは1919年に設立され、1949年に上場しました。医療分野に注力し、特に消化器内視鏡で世界シェア70%を誇ります。主な事業セグメントは、内視鏡(売上比率63%、利益率18%)、治療機器(36%、利益率-3%)で、全体の87%が海外市場からの売上です。デジタルカメラ事業から撤退し、医療機器に集中しています。株式購入における総合評価としては、医療分野での強みと安定性が評価される一方で、リスク管理が必要です。

株購入における総合評価(300文字以内)

オリンパスは、医療分野における強力な市場シェアと技術力で安定した成長を期待できる企業です。特に内視鏡と治療機器の売上が堅調で、北米市場での新製品展開が成長を牽引しています。財務基盤は健全で、研究開発への投資も積極的です。ただし、一部の事業売却やFDA対応費用などの一過性コストに留意が必要です。長期的には安定した成長が見込まれます。

2. 安定した成長の有無

オリンパスの財務状況は健全で、自己資本比率は52.1%と安定しています。株主還元も強化されており、配当金は年々増加しています。売上と利益は増加傾向にあり、特に内視鏡と治療機器分野での成長が期待されています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は9,362億円、営業利益は435億円で、前年から回復しています。将来予測では、2025年3月期に売上高は1兆90億円、2026年3月期には1兆400億円を見込んでいます。時価総額は3兆1,556億円、総資産は1兆5,153億円です。

4. 現在の株価

オリンパスの時価総額は3兆1,556億円、総資産は1兆5,153億円、自己資本は7,900億円です。株価は2024年8月の最高値が2,729円、最低値が1,935.5円で、変動が見られますが、全体的には堅調です。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは423億円、投資キャッシュフローは3,599億円、財務キャッシュフローは-2,760億円です。積極的な投資活動が見られ、現金及び現金同等物は3,409億円で十分な流動性を確保しています。

6. 配当性向

過去の配当金は増加傾向にあり、2023年3月期には16円、2024年3月期には18円が支払われました。2025年3月期には20円が予定されており、株主還元に積極的です。今後も安定した配当が期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務(18/20)
    内視鏡と治療機器分野での売上が堅調で、財務基盤も安定しています。

  • 株価の安定性(16/20)
    株価には変動が見られるものの、医療分野での強みが支持されています。

  • 成長性(17/20)
    北米市場での新製品展開や治療機器の成長が見込まれ、成長性が高いです。

  • 業界地位と競争力(19/20)
    消化器内視鏡での世界シェア70%という強力な地位を誇り、競争力は非常に高いです。

  • 配当性向と株主還元(17/20)
    安定した配当増加が続いており、株主還元の姿勢は評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 87点
オリンパスは、消化器内視鏡や治療機器分野での強みを活かし、安定した成長を続ける企業です。財務基盤も健全で、研究開発投資も積極的に行われています。株価の変動には注意が必要ですが、長期的な成長を見込んだ投資に適した企業といえます。

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