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エムスリー(2413) 84点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

エムスリーは2000年に設立され、2004年に上場しました。医療従事者向け情報プラットフォームを中心に、製薬会社への情報提供支援を主な事業としています。主要事業セグメントは、メディカルプラットフォーム事業(売上比率38%、利益率41%)、エビデンス事業(売上比率11%、利益率25%)、キャリア事業(売上比率7%、利益率29%)、海外事業(売上比率29%、利益率17%)です。エムスリーは、国内外での治験やデータ活用を強化しており、医療分野におけるデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献しています。株購入においては、ヘルスケア業界のデジタル化を背景にした成長が期待される企業です。

2. 安定した成長の有無

エムスリーは、製薬マーケティング支援や治験事業を中心に、安定した収益を確保しています。特に海外事業の拡大とデータ活用による事業の多角化が進んでいます。財務状況も健全で、自己資本比率は70.9%と高く、成長性があります。株主還元としても、配当金を増加させ、安定した株主還元を実施しています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2388億円、営業利益は643億円となっています。過去数年間は安定した成長を見せており、2025年3月期の予測では売上高2700億円、営業利益675億円が見込まれています。時価総額は9836億円、総資産は5065億円です。

4. 現在の株価

エムスリーの時価総額は9836億円、総資産は5065億円、自己資本は3589億円です。株価は最近の市場変動により、1126円から2527円の範囲で推移しています。株価の安定性はやや課題があるものの、将来的な成長に期待できます。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは583億円、投資キャッシュフローは-394億円、財務キャッシュフローは94億円です。現金及び現金同等物は1496億円で、キャッシュフローは健全な状況です。積極的な投資と堅実な財務運営が行われています。

6. 配当性向

エムスリーは配当金を継続的に増やしており、2024年3月期の配当金は1株あたり21円、2025年には22~23円が予測されています。安定した配当政策を展開し、株主還元にも積極的です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上高・利益は安定しており、財務状況も非常に健全です。

  • 株価の安定性: 14/20
    市場の変動が大きく、株価は不安定な面もありますが、長期的な成長が期待されます。

  • 成長性: 17/20
    海外市場やデータ活用による成長が期待されますが、事業拡大には課題も残ります。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    医療分野におけるデジタルプラットフォームで強力な地位を確立しています。

  • 配当性向と株主還元: 16/20
    配当は増加傾向にあり、安定した株主還元を行っていますが、さらなる拡充が期待されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 84点
エムスリーは医療分野のデジタルトランスフォーメーションを推進し、安定した成長と収益を確保しています。国内外の医療マーケティング支援と治験事業の成長が期待される一方、株価の安定性には課題があるものの、今後の成長性は十分に高い企業と評価されます。

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