味の素(2802) 91点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
味の素は1925年に設立され、1949年に上場しました。調味料最大手であり、特にアミノ酸を中心とした健康食品と、冷凍餃子やインスタント食品が強みです。主要セグメントは、調味料・食品(売上比率59%、利益率13%)、冷凍食品(20%、利益率3%)、ヘルスケア等(20%、利益率8%)です。海外売上が68%と高く、グローバル展開に成功しています。総合評価として、成長性と収益力が強い優良企業です。
2. 安定した成長の有無
味の素は財務的に安定しており、ROEは11.0%、ROAは4.9%と堅調です。株主還元も積極的で、配当金は安定的に増加しています。売上と利益は過去数年で持続的に成長しており、海外市場での拡大が成長を後押ししています。今後も成長基盤は堅実です。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は1兆4392億円、営業利益は1467億円、純利益は871億円でした。過去数年間の成長率は安定しており、特に海外市場での成長が顕著です。2025年3月期の売上高予測は1兆5270億円で、今後も増加が見込まれています。
4. 現在の株価
味の素の時価総額は2兆8329億円、総資産は1兆8356億円、自己資本は8269億円です。株価は最近の高値である6390円に近づいており、企業としての評価も高まっています。自己資本比率は45.1%で、財務の健全性も高いです。
5. キャッシュフロー、現金
2024年3月期の営業キャッシュフローは1680億円で、健全な資金運用が行われています。投資キャッシュフローは-1324億円と積極的な投資が続いていますが、営業CFでしっかりとカバーされています。現金および現金同等物は1715億円で、十分な流動性を保っています。
6. 配当性向
味の素の配当は増加傾向にあり、2024年3月期には1株当たり74円でした。今後も安定的な配当が期待されており、2025年3月期には80円の配当が見込まれています。株主還元の姿勢は非常に高く、長期的な投資に適しています。
7. 採点と解説
業績と財務: 18/20
海外市場での成長と健全な財務基盤により、業績は安定して成長しています。株価の安定性: 17/20
株価は安定しており、成長が期待される一方で、為替リスクに注意が必要です。成長性: 19/20
特に海外市場での拡大が進んでおり、今後も成長が期待されています。業界地位と競争力: 18/20
調味料業界で国内外ともに強い地位を確立しており、競争力も高いです。配当性向と株主還元: 19/20
増配を継続しており、株主還元策も充実しています。長期的な安定投資に適しています。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 91点
味の素は国内外で安定した成長を遂げており、特に海外市場での収益力が大きな強みです。財務状況も健全で、株主還元策も積極的です。業界での強力なポジションを維持しつつ、今後も成長が見込まれます。