見出し画像

小田急電鉄(9007) 85点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

小田急電鉄株式会社は1948年に設立され、1949年に上場しました。新宿を拠点に鉄道事業を展開する大手企業で、運輸業、流通業、不動産業、ホテル業など多岐にわたる事業を行っています。主要事業は運輸業(売上比率41%、利益率15%)、流通業(売上比率21%、利益率2%)、不動産業(売上比率18%、利益率22%)です。観光業や不動産の強化により成長が期待され、鉄道事業の安定性から長期投資に適していると評価されます。

2. 安定した成長の有無

小田急電鉄は、観光需要の増加により、特に運輸業とホテル業で堅調な成長を遂げています。財務状況は自己資本比率38.4%と安定しており、株主還元も自己株式取得と増配を通じて積極的に行われています。今後も観光業の拡大と不動産事業による収益拡大が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は4,098億円、営業利益は507億円です。過去数年間の成長率は堅調で、2025年には売上高4,320億円、営業利益460億円が予測されています。現在の株価は約1,586円、時価総額は6,163億円、総資産は1兆2,466億円です。

4. 現在の株価

現在の株価は1,586円で、時価総額は6,163億円です。総資産は1兆2,466億円、自己資本は4,787億円と安定した財務基盤を維持しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは716億円と堅調で、投資キャッシュフローは234億円、財務キャッシュフローは-1,020億円となっています。現金及び現金同等物は605億円で、十分な流動性を確保していますが、財務キャッシュフローの改善が課題です。

6. 配当性向

小田急電鉄の過去の配当実績は2024年3月期に30円、今後は2025年3月期に30~35円の配当が予測されています。株主還元に積極的で、今後の配当増加も期待されています。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(17/20)
    安定した業績と健全な財務状況が見られますが、さらなる収益拡大が必要です。

  • 株価の安定性(16/20)
    株価は安定していますが、外部要因による変動リスクが若干あります。

  • 成長性(17/20)
    観光業や不動産事業の成長が見込まれるため、今後の成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力(18/20)
    鉄道業界で強い地位を確保しており、観光や不動産事業でも競争力があります。

  • 配当性向と株主還元(17/20)
    株主還元に積極的な姿勢を見せ、安定した配当政策を維持しています。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 85点
小田急電鉄は、鉄道事業の安定性に加え、観光業や不動産事業の成長により、長期的な投資先として魅力的です。財務基盤も堅固であり、株主還元への姿勢も評価されています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?