見出し画像

日清製粉グループ本社(2002) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日清製粉グループ本社は1907年に設立され、1949年に上場しました。製粉事業で国内トップのシェアを持ち、パスタなどの食品事業や中食・惣菜、エンジニアリング事業も展開しています。主要な事業セグメントは、製粉(売上比率53%、利益率6%)、食品(売上比率23%、利益率4%)、中食・惣菜(売上比率18%、利益率3%)です。株購入における総合評価としては、堅実な成長と海外展開が進む中で、製粉業界における圧倒的な市場シェアを持つことから、安定した投資先として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

日清製粉グループは安定した成長を続けており、自己資本比率は61.4%と非常に健全です。株主還元に積極的で、配当性向は40%以上を維持しており、安定した増配を続けています。売上高と利益は、主力の製粉事業に加え、食品や中食・惣菜のセグメントも堅調に成長しています。今後も国内外での展開が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の日清製粉グループの売上高は8582億円、営業利益は477億円で、過去数年間で着実に成長を遂げています。2025年3月期の予測では、売上高8700億円、営業利益510億円とさらに成長が見込まれています。時価総額は5788億円、総資産は8285億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での日清製粉グループの時価総額は5788億円、総資産は8285億円、自己資本は5090億円です。自己資本比率は61.4%と非常に健全であり、株価は1685円から2272円の範囲で推移しています。堅実な財務基盤が株価の安定を支えています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは731億円と非常に強力で、投資キャッシュフローは-309億円、財務キャッシュフローは-195億円でした。現金及び現金同等物は1076億円と、十分な流動性が確保されています。設備投資や研究開発への積極的な投資を行いながらも、安定したキャッシュフローを維持しています。

6. 配当性向

日清製粉グループは安定した配当政策を採用しており、2024年3月期の配当金は1株あたり45円、2025年には50円が予測されています。配当性向は40%以上を維持しており、連続増配を続けています。今後も安定した配当が期待され、株主還元に対する姿勢が評価されています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上と利益は安定して成長しており、財務基盤も非常に健全です。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は堅調に推移しており、安定した業績に支えられています。

  • 成長性: 16/20
    製粉業界での安定したシェアを持ちながら、食品や中食分野の成長も期待されます。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    製粉業界で国内トップの地位を確保し、食品事業でも強みを発揮しています。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    配当性向40%以上を維持し、増配を続けている点が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 87点
日清製粉グループは製粉業界での圧倒的なシェアを持ち、食品事業でも堅調に成長しています。財務基盤が非常に安定しており、連続増配を続けている点も長期投資家にとって魅力的です。国内外の需要に支えられた安定した成長が期待され、堅実な投資先として評価できます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?