見出し画像

メタとマイクロソフトのAI投資戦略:株価に明暗、今後の影響は?

記事の概要とポイント

  1. メタとマイクロソフトの株価動向

    • メタの株価は、1月27日に過去最高値を更新。メタのAI戦略への信頼が高まっており、AI投資の影響をポジティブに評価する投資家が増えている。

    • 反対に、マイクロソフトはAI投資に対する懸念が強く、株価は低迷している。特に、同社のAI戦略が明確でないという評価が影響している。

上からメタ株価、ナスダック100指数、マイクロソフト株価の推移
  1. DeepSeekとメタの「ラマ」

    • DeepSeekは中国発のAIモデルであり、メタの「ラマ」もオープンソースのAIモデルである。メタはこれを活用して、AI投資のリターンを最大化しようとしている。

    • マンスター氏は、メタのAI投資が長期的に有利であり、ラマが西洋版DeepSeekとなる可能性が高いと考えている。

  2. AIへの投資と期待

    • メタは2025年に最大650億ドルをAI関連プロジェクトに投じる予定で、これは市場の予想を上回る規模。

    • マイクロソフトもデータセンターの建設に800億ドルを投資予定だが、即効性のある効果が期待しにくいとの見方もある。

  3. 株価のパフォーマンス

    • メタは2024年に65%以上の株価上昇を記録し、年初から14%増加。

    • 一方、マイクロソフトは年初からの上昇率はわずか2.8%、2024年全体で12%の上昇にとどまっている。

  4. PER(株価収益率)の比較

    • メタの予想PERは24.6倍であり、割安な水準にあり、特に大型株ではアルファベットを除いて最も割安とされている。

    • マイクロソフトの予想PERは30倍を超えており、ナスダック100指数の平均26倍を上回る高水準。

今後の為替や株価への影響

  1. メタの株価動向と市場信頼

    • メタの株価が引き続き上昇する可能性が高いと予測されます。AI投資に対する市場の期待が高まり、特に「ラマ」の成功に対する期待がメタにプラスの影響を与えるでしょう。相対的に割安なバリュエーションも、下落リスクを軽減し、上昇基調が続くと考えられます。

  2. マイクロソフトの株価リスク

    • マイクロソフトの株価はAI投資の効果に対する懸念から低迷しており、今後の決算結果やAI投資の実行力に対する明確な方針が求められます。今後も低空飛行が続く可能性がありますが、AIへの投資規模が大きいため、長期的には改善の余地があるかもしれません。

  3. 為替への影響

    • メタとマイクロソフトの株価動向は、特に米ドルに対する影響を与える可能性があります。AI関連の投資活動が活発化する中で、これらの企業の株価上昇が米国経済全体への信頼感を高め、ドル高を支える要因となるかもしれません。

総じて、メタはAI投資における成功の可能性を高めており、株価や為替市場にポジティブな影響を与えることが予想されます。マイクロソフトは一時的な低迷を経験するかもしれませんが、長期的にはその投資戦略が実を結ぶ可能性があります。


いいなと思ったら応援しよう!