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太平洋セメント(5233) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

太平洋セメントは1881年に設立され、1949年に上場しました。セメント業界のリーディングカンパニーであり、米国やアジアでの展開を進めています。主力事業はセメントで、売上の70%を占め、資源や環境関連事業も行い、石炭灰や産業廃棄物の再利用が収益源となっています。セメントの需要増や新技術の導入を進める中で、成長が期待されます。株購入においては、長期的に安定した収益が見込まれることから魅力的な投資先です。

2. 安定した成長の有無

財務状況は安定しており、自己資本比率43.2%と健全です。過去数年の業績は成長を続けており、特にセメント価格の値上げが業績を押し上げています。株主還元としても、安定した配当を維持しつつ増配傾向にあります。今後の成長も見込める企業です。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は8,862億円、営業利益は564億円で、増収増益となっています。過去数年間は利益の伸びが緩やかでしたが、ここに来て成長が加速しています。将来的には、フィリピンでの生産能力強化や価格改定が追い風となり、さらなる成長が期待されています。時価総額は3,958億円、総資産は1兆3,738億円です。

4. 現在の株価

時価総額は3,958億円で、総資産は1兆3,738億円、自己資本は5,934億円です。株価は最近の業績好調に伴い、上昇基調にあります。2024年8月時点での株価は2,913円から4,267円で推移しており、将来的な業績成長に伴う株価上昇が期待されます。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,405億円で、健全な資金運用が行われています。一方、投資キャッシュフローは-821億円で、設備投資や研究開発に多額の資金を投入しています。財務キャッシュフローは-594億円で、総資産や利益剰余金が十分に確保されており、今後の成長投資にも対応可能です。現金及び現金同等物は711億円です。

6. 配当性向

配当は安定しており、2024年3月期には年間70円の配当が行われています。今後も増配が予定されており、2025年3月期には80円が見込まれています。株主還元への取り組みは強く、長期的に安定した配当が期待できる企業です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上、利益ともに増加傾向で、セメント価格の値上げが業績に寄与しています。財務も健全です。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は安定しており、業績向上に伴うさらなる上昇が期待されますが、外部要因に影響を受けるリスクもあります。

  • 成長性: 17/20
    新興国市場の拡大や新技術の導入が成長を促進しています。今後のフィリピンでの生産能力強化も成長を後押しします。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    セメント業界で国内外においてトップシェアを誇り、強固な地位を築いています。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当を行っており、株主還元への姿勢が強く、今後の増配も期待されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
太平洋セメントは、セメント業界において国内外での強力な地位を持ち、成長が見込まれる企業です。業績も堅調で、財務状況も健全であり、株主還元にも積極的です。長期的に安定した成長が期待でき、投資家にとって魅力的な企業と言えます。

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