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日立製作所(6501) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

株式会社日立製作所(6501)は1920年2月に設立され、1949年5月に東京証券取引所に上場しました。総合電機・重電のトップ企業として、幅広い事業領域を持ち、インフラ系に重点を置いた事業戦略を展開しています。主要事業セグメントはCIセクター(30%、利益率10%)、GEMセクター(29%、利益率4%)、DSSセクター(25%、利益率12%)、その他16%(利益率3%)で構成され、海外事業が61%を占めています。株購入においては、強固な業界地位と多角化された事業ポートフォリオ、安定したROEとROAが評価されます。

2. 安定した成長の有無

日立製作所は総資産13兆4045億円に対し自己資本比率44.7%と健全な財務基盤を有しています。営業キャッシュフローも安定しており、配当金の増配も続いています。売上高は長期的に安定成長を維持しており、IT分野やインフラ事業の拡大により利益も着実に増加しています。将来の成長性も高く、事業再編による収益改善が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は9兆7287億円、営業利益は7752億円でした。過去数年間では売上高は若干減少傾向にあるものの、営業利益は安定的に推移しています。2025年3月期には売上高9兆円、営業利益8300億円、2026年3月期には9兆2000億円、営業利益8500億円を予測しています。現在の株価は17,710円、時価総額は15.9兆円、総資産は13兆4045億円です。

4. 現在の株価

現在の株価は17,710円で、時価総額は15.9兆円です。総資産は13兆4045億円、自己資本は5兆9920億円となっており、自己資本比率は44.7%です。高い自己資本比率は財務の安定性を示し、投資家に安心感を提供します。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは9兆566億円、投資キャッシュフローは-1兆315億円、財務キャッシュフローは-1兆0249億円でした。現金及び現金同等物は7兆53億円を保持しており、十分な流動性を確保しています。設備投資や研究開発にも積極的に資金を投入し、将来の成長基盤を強化しています。

6. 配当性向

過去の配当実績では、2022年3月に25円、2023年3月に75円、2024年3月に100円を支給しており、継続的な増配を実施しています。今後の配当予測として、2024年9月に16~18円、2025年3月には20円を予定しており、株主還元の姿勢が強化されています。安定した配当政策は投資家にとって魅力的です。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(18/20)
    高い自己資本比率と安定した営業利益が評価される。

  • 株価の安定性(16/20)
    株価は変動幅が大きいが、長期的な成長が期待できる。

  • 成長性(17/20)
    ITやインフラ分野の拡大により成長ポテンシャルが高い。

  • 業界地位と競争力(18/20)
    総合電機のトップ企業として強固な地位を保持。

  • 配当性向と株主還元(19/20)
    継続的な増配と高配当性向が株主に好評価。

8. 総合評価(88点)

日立製作所は強固な財務基盤と多角化された事業ポートフォリオを持ち、特にITやインフラ分野での成長が期待されます。高い自己資本比率と安定した配当政策により、投資家にとって魅力的な企業です。業界トップの地位を維持しつつ、事業再編による収益改善も進行中で、総合的に見て非常に優れた投資先と評価されます。

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