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キッコーマン(2801) 91点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

キッコーマンは1917年に設立され、1949年に上場した、しょうゆを中心とした食品メーカーです。国内外でしょうゆや調味料の製造・販売を展開しており、特に北米での業績が好調です。主要事業セグメントとして、国内食料品製造・販売(22%、利益率6%)、海外食料品製造・販売(20%、利益率23%)、海外食料品卸売(57%、利益率8%)が挙げられます。総合的に、国内外での成長が続いており、安定した投資先と評価できます。

2. 安定した成長の有無

キッコーマンは財務面で健全であり、ROEは12.5%と高い水準を保っています。特に海外市場での売上が拡大しており、収益構造のグローバル化が進んでいます。株主還元に関しても積極的であり、配当金の増額を続けています。売上高と利益は着実に成長を続け、安定した成長基盤を持っています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は6608億円、営業利益は667億円、純利益は564億円と過去最高益を記録しました。過去数年間の成長率も堅調で、特に海外市場での成長が寄与しています。2025年3月期には、売上高が6900億円、営業利益が720億円に達する見込みです。

4. 現在の株価

キッコーマンの時価総額は1兆6174億円、総資産は6892億円、自己資本は5189億円です。株価は最近10255円の高値を記録し、現在も安定した推移を見せています。自己資本比率は75.3%であり、財務の安定性も高いです。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは808億円、投資キャッシュフローは-429億円、財務キャッシュフローは-314億円です。現金および現金同等物は1191億円と十分な流動性を確保しており、堅実な資金運用が行われています。特に営業キャッシュフローの増加が、事業の成長を支えています。

6. 配当性向

キッコーマンは安定的な配当を実施しており、2024年3月期の配当は70円となりました。今後も増配が期待され、2025年3月期には1株当たり21~22円の配当が予測されています。株主還元策に対しても積極的であり、安定した配当が続く見込みです。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 19/20
    国内外での売上増加により、業績は好調。財務も健全で、高いROEを維持しています。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は安定しており、グローバル展開がリスク分散に寄与していますが、海外市場の依存度が高い点には注意が必要です。

  • 成長性: 18/20
    海外市場での拡大に加え、新規事業の成長も見込まれ、今後の成長ポテンシャルが高いです。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    しょうゆ市場でのシェアトップの地位を維持し、グローバルでの競争力も強いです。

  • 配当性向と株主還元: 19/20
    配当性向は安定しており、増配傾向も続いています。株主還元策も積極的です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 91点
キッコーマンは国内外での安定した成長を続けており、財務基盤も強固です。特に海外市場での成功が業績の成長を牽引しており、今後も持続的な成長が期待されます。株主還元も積極的で、長期投資として魅力的な企業です。

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