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トヨタ自動車(7203) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

トヨタ自動車は、1937年に設立され、1949年に上場した世界最大級の自動車メーカーです。主な事業は自動車製造・販売であり、国内市場シェアは30%以上を占めます。主要な事業セグメントとしては、自動車部門が91%を占め、金融サービス部門が8%、その他事業が1%となっています。自動車部門の利益率は11%、金融サービスは16%、その他は13%と堅調です。世界販売台数は1095万台であり、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の開発が進行中。株式購入においては、長期的成長の期待が高く、安定的な収益が見込める企業と評価されます。

2. 安定した成長の有無

トヨタ自動車は、安定した財務基盤を持ち、自己資本比率は38%で、ROEは15.8%と健全です。近年の売上高と営業利益の増加も顕著であり、特に電動車両の販売増加が寄与しています。株主還元としては、2024年の配当金は45円を予測しており、安定した配当政策が取られています。将来的な成長性は、特にEVや自動運転技術の開発にかかっていますが、競争力を維持し続ける見込みです。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は45兆円、営業利益は5.35兆円で、前年比で売上は21.3%、営業利益は96.4%の成長を記録しています。2025年3月期も引き続き成長が予測され、売上高は48兆円、営業利益は5.1兆円を見込んでいます。トヨタの時価総額は約41兆円であり、総資産は94兆円です。これらの成長率は安定しており、今後のEVや自動運転の展開に期待がかかります。

4. 現在の株価

トヨタの時価総額は41兆円、総資産は94兆円、自己資本は約35.7兆円です。現在の株価は約2,912円で、年間の高値は3,891円、安値は2,183円でした。トヨタは安定的な株価を維持しており、大きな変動は少なく、長期的な保有に向いていると考えられます。

5. キャッシュフロー、現金

トヨタの営業キャッシュフローは約4.2兆円、投資キャッシュフローはマイナス4.99兆円、財務キャッシュフローはプラス2.49兆円であり、現金及び現金同等物は9.4兆円に達しています。大規模な研究開発や設備投資を行いつつも、健全なキャッシュフローを維持しています。これにより、将来的な技術革新や新製品開発のための資金も十分確保されています。

6. 配当性向

トヨタは2024年3月期に45円の配当を実施し、2025年3月期には45~50円の配当が予測されています。配当性向は約15%前後で、堅実な配当政策を継続しており、今後も安定的な配当が期待されます。

7. 各項目の採点と理由

  • 業績と財務(20点満点中18点)
    安定した売上増加と高い利益率を維持しており、健全な財務体制を確保。

  • 株価の安定性(20点満点中16点)
    大幅な株価変動は少なく、長期的には安定的な推移を見せている。

  • 成長性(20点満点中17点)
    EVや自動運転技術の開発が進み、今後の成長が期待される。

  • 業界地位と競争力(20点満点中20点)
    世界トップの自動車メーカーとして、圧倒的な競争力を誇る。

  • 配当性向と株主還元(20点満点中15点)
    配当性向は控えめながら、安定した配当を維持している。

8. 総合評価(100点満点中86点)

トヨタ自動車は、安定した業績と財務基盤、成長性、業界内での強い競争力を持つ優れた企業です。長期的な投資先としては非常に魅力的であり、特に電動車や自動運転技術の進展が今後の成長を牽引するでしょう。配当も安定しており、保守的な投資家にとっても魅力的です。

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