東宝(9602) 90点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
東宝株式会社は1932年に設立され、1949年に上場しました。阪急系企業として、映画興行や邦画配給で圧倒的な地位を誇ります。映画68%(利益率23%)、演劇7%(15%)、不動産24%(24%)が主要事業セグメントです。映画興行と配給収入が主要な収益源であり、不動産事業も堅実に展開しています。映画産業の好調が続いており、特にアニメーション版権や関連グッズの販売が成長を牽引しており、長期的な投資先として有望です。
2. 安定した成長の有無
東宝は自己資本比率72.3%と非常に健全な財務状況を維持しています。映画興行やアニメ版権事業が好調で、収益が安定しており、増配傾向も見られます。今後も安定した成長が期待され、株主還元の姿勢も強固です。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年2月期の売上高は2,833億円、営業利益は592億円です。過去数年の成長は堅調で、2025年2月期には売上高2,875億円、営業利益580億円が予測されています。時価総額は2024年9月時点で1兆309億円、総資産は6,119億円です。
4. 現在の株価
東宝の時価総額は1兆309億円で、総資産は6,119億円、自己資本は4,426億円です。株価は2024年9月時点で5,546円で推移しており、安定した成長を背景に長期的な株価上昇が期待されています。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは433億円、投資キャッシュフローは-627億円で、積極的な設備投資を実施しています。財務キャッシュフローは-116億円であり、現金および現金同等物は824億円です。
6. 配当性向
過去の配当金は2023年2月期に60円、2024年2月期には85円に増加しています。今後の配当予測では、2025年2月期に70~75円が見込まれ、安定した株主還元が期待されます。
7. 採点と解説
業績と財務(18/20): 映画事業が好調で、収益性も高く、安定した財務基盤があります。
株価の安定性(17/20): 株価は安定しており、長期的な上昇が期待されますが、映画興行の動向に影響を受けやすいです。
成長性(18/20): アニメ関連事業やIPの活用が成長を後押ししています。
業界地位と競争力(19/20): 映画興行と配給で圧倒的なシェアを持ち、業界をリードしています。
配当性向と株主還元(18/20): 増配傾向が続いており、株主還元に積極的です。
8. 総合評価(100点満点中)
90点
東宝は映画興行とアニメ関連事業の好調が続き、財務基盤も堅実です。株主還元の姿勢も評価され、長期投資に適した企業です。