SMC(6273) 92点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
SMC株式会社は1959年に設立され、1987年に上場しました。FA(ファクトリーオートメーション)空圧制御機器で世界的なトップシェアを持ち、国内シェアは60%以上、海外でも40%を占めています。主力事業は自動制御機器で、売上の100%を占め、利益率は25%です。顧客は自動車、医療、半導体など幅広い業種にわたり、収益基盤は強固です。株購入においては、長期的な安定成長が期待できる企業として、リスクは少ないと評価されます。
2. 安定した成長の有無
財務状況は非常に健全で、自己資本比率は90.0%と高い水準を維持しています。株主還元も積極的で、配当は安定して増加しています。売上と利益は堅調で、今後も成長が期待されますが、中国市場での回復が遅れている点が課題です。それでも北米や欧州での戦略展開が成長の下支えとなっています。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は776,873百万円、営業利益は196,226百万円でした。過去数年間の成長率は堅調で、2025年3月期の予測では売上高が840,000百万円、営業利益が234,000百万円となっています。時価総額は約45,083億円で、総資産は2,176,479百万円です。
4. 現在の株価
時価総額は45,083億円で、総資産は2,176,479百万円、自己資本は1,958,454百万円です。自己資本比率は90.0%と非常に高く、企業の財務の安定性が際立っています。株価は直近で59,110円から93,220円の範囲で推移しており、長期保有に適しています。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは982億円と強力なキャッシュ創出力を持っていますが、積極的な設備投資により投資キャッシュフローは-1,319億円です。財務キャッシュフローは-879億円で、現金及び現金同等物は4,055億円あります。設備投資と研究開発に積極的な姿勢が見られます。
6. 配当性向
配当は増加傾向にあり、2024年3月期には1株あたり500円の配当を実施しました。今後も500円から1,000円への増配が期待されています。配当性向は安定しており、株主還元にも積極的です。特に、長期的な株主へのリターンが見込めます。
7. 採点と解説
業績と財務: 19/20
業績は安定しており、特に自動制御機器分野での強力な収益基盤と高い利益率が評価されます。株価の安定性: 18/20
株価は安定しており、財務基盤の強さと高い自己資本比率が株価の安定性に寄与しています。成長性: 17/20
世界的な需要に支えられて成長しており、特に北米と欧州での成長が期待されています。業界地位と競争力: 20/20
世界首位の空圧制御機器メーカーであり、その地位は揺るぎないものです。配当性向と株主還元: 18/20
安定した配当が行われており、株主還元の姿勢が評価されます。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 92点
SMCは世界的な競争力を持つ企業で、特に自動制御機器分野での強力な地位が評価されます。安定した成長と財務の健全性により、長期的な投資に非常に適している企業といえるでしょう。