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日本航空(9201) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本航空(JAL)は1953年に設立され、2012年に再上場しました。国内および国際線を展開し、LCCであるジップエアや、中国、豪州系の航空会社も傘下に置いています。主力事業は航空運送(売上の88%、利益率9%)で、他にはマイレージサービスや貨物運送などを行っています。国際線ではビジネス需要の高単価維持と訪日客の増加を図り、安定した収益を確保しています。株式購入においては、安定成長と配当の増加が期待される点が魅力的です。

2. 安定した成長の有無

JALの財務状況は着実に改善しており、ROEは11.1%、ROAは3.6%です。燃油費や人件費の増加にも対応して営業増益を続けています。株主還元にも力を入れており、配当金は連続増配が予想されています。レジャー需要やビジネス需要を背景に、安定した成長が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆6,519億円、営業利益は1,409億円と、前年に比べ大きく増加しました。今後も成長が続く見通しで、2025年3月期には売上高1兆8,950億円、営業利益1,550億円が予測されています。時価総額は1兆854億円、総資産は2兆7,815億円です。

4. 現在の株価

2024年9月時点の時価総額は1兆854億円、総資産は2兆7,815億円、自己資本比率は32.6%です。株価は2024年8月に2,088円まで下がりましたが、6月には2,688円の高値を記録しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは3,639億円と堅調で、投資キャッシュフローはマイナス1,950億円、財務キャッシュフローはマイナス1,050億円です。現金及び現金同等物は7,138億円を保持しています。

6. 配当性向

JALは2024年3月期に75円の配当を実施し、2025年3月期には80円への増配が予想されています。過去数年間は配当が増加傾向にあり、安定した配当が続くと見られています。

7. 採点と理由

  • 業績と財務:17/20
    収益は回復基調にあり、営業利益も堅調に推移していますが、燃油費増加のリスクがあります。

  • 株価の安定性:16/20
    株価は一定の変動がありますが、安定的な成長が見込まれる業界です。

  • 成長性:18/20
    国際線の成長やLCCの展開が成長の原動力となっており、今後の成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力:18/20
    国内での市場シェアは2位であり、ビジネス需要に強みを持っています。

  • 配当性向と株主還元:18/20
    配当金は増加傾向にあり、株主還元に力を入れています。

8. 総合評価(100点満点中)

87点
日本航空は、安定成長と配当の増加が期待される優良企業です。国際線の成長やLCC事業の拡大により、今後も収益基盤の強化が見込まれます。長期投資に適した企業です。

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