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アステラス製薬(4503) 85点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

アステラス製薬は1939年に設立され、1949年に上場した日本国内2位の製薬会社です。主力事業は前立腺がん治療薬「イクスタンジ」で、売上の47%を占めています。その他、免疫抑制剤「プログラフ」や排尿障害治療薬「ベタニス」なども主要な製品です。売上の83%は海外市場からのもので、グローバルに展開しています。株式購入において、強力な製品ラインと遺伝子・細胞治療技術の育成が期待され、長期的に成長が見込まれる企業です。

2. 安定した成長の有無

アステラス製薬は財務的に健全で、自己資本比率が44.9%と安定しています。株主還元も積極的で、配当金は連続増配が続いています。売上は「イクスタンジ」を中心に安定しており、今後は新薬の成長によってさらに利益が拡大する見通しです。加齢黄斑変性薬など新たな治療分野にも進出し、成長余地が大きいです。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆6,036億円、営業利益は255億円でした。過去数年間は新薬開発費用の増加により、成長が鈍化していましたが、今後は新薬「パドセブ」や黄斑変性治療薬などの拡大で成長が期待されています。時価総額は約3兆2,474億円、総資産は3兆7,355億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での株価は1,427円から1,827円の範囲で推移しており、時価総額は約3兆2,474億円です。総資産は約3兆7,355億円で、自己資本比率は44.9%と堅調です。株価はやや安定感に欠けるものの、今後の成長による上昇余地があります。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,724億円で、安定的にキャッシュを創出していますが、研究開発や設備投資への投資が多く、投資キャッシュフローは-8,458億円となっています。財務キャッシュフローは6,140億円で、現金及び現金同等物は3,356億円を保有しており、十分な流動性を確保しています。

6. 配当性向

配当金は安定しており、2024年3月期は1株あたり70円、2025年3月期の予想は74円です。増配傾向にあり、株主還元を重視しています。今後も安定した配当が期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 17/20
    新薬開発に伴う費用増加が見られますが、財務基盤は安定しており、長期的な成長が見込まれます。

  • 株価の安定性: 15/20
    株価はやや不安定ですが、新薬の成長により今後の上昇が期待されます。

  • 成長性: 18/20
    「イクスタンジ」以外にも成長が期待される新薬があり、さらなる成長の可能性があります。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    日本国内での地位は強固で、海外展開も順調です。特にがん治療薬での強みが評価されます。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    連続増配傾向にあり、株主還元に積極的です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 85点
アステラス製薬は、がん治療薬を中心に安定した成長が期待される企業です。財務状況も堅調であり、株主還元に対する姿勢も高く評価されます。新薬の成長次第で、さらなる株価の上昇が期待されるでしょう。

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