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中外製薬(4519) 94点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
中外製薬は1943年に設立され、1956年に上場しました。ロシュ傘下で成長を続ける医薬品大手であり、抗体医薬やバイオテクノロジーに強みを持っています。主力事業は抗がん剤や血友病治療薬などのバイオ医薬品で、特に「ヘムライブラ」が欧州を中心に伸びています。売上の約50%が海外からの収益であり、グローバル展開も進んでいます。安定した業績と配当政策により、長期投資に適した銘柄と評価できます。
2. 安定した成長の有無
財務状況は非常に健全で、自己資本比率が85%と高く、強固な財務基盤を持っています。株主還元も積極的で、連続増配が続いており、安定した成長が見込めます。売上と利益の成長性は高く、特に抗がん剤や血友病治療薬のグローバル展開が成長を支えています。
3. 直近の売上高、営業利益
2023年12月期の売上高は1兆1,113億円、営業利益は4,391億円でした。過去数年間の成長率は安定しており、特に2022年には新型コロナ向け医薬品の売上が貢献しました。今後も抗がん剤「ヘムライブラ」の成長が予想されており、2024年12月期には売上高1兆700億円、営業利益4,700億円が見込まれています。
4. 現在の株価
2024年8月時点での株価は5,823円から7,377円の範囲で推移しています。時価総額は約11.9兆円で、総資産は約2.06兆円。自己資本比率は85%と高く、財務基盤の安定性が評価されます。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは4,099億円と強固で、投資キャッシュフローは-372億円、財務キャッシュフローは-1,393億円となっています。現金および現金同等物は4,586億円を保有しており、資金繰りに余裕があります。
6. 配当性向
過去の配当実績では2023年12月期に80円の配当があり、2024年12月期には82円が予測されています。配当政策は安定しており、今後も株主還元を重視する姿勢が続く見込みです。
7. 採点と解説
業績と財務: 19/20
強固な財務基盤と高い利益率を持ち、成長性も高く評価されます。株価の安定性: 18/20
株価は比較的安定しており、長期的に安定したパフォーマンスが期待できます。成長性: 18/20
抗がん剤や血友病治療薬の成長が引き続き期待され、グローバル展開も進展しています。業界地位と競争力: 20/20
ロシュ傘下としての強力なバックアップを受け、業界内での競争力は非常に高いです。配当性向と株主還元: 19/20
安定した配当政策を続けており、今後も増配が期待されることから高く評価できます。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 94点
中外製薬は、業界内での強い競争力、安定した財務基盤、そして成長が見込まれる事業ポートフォリオを持つ企業です。株主還元の姿勢も評価され、長期的な投資先として非常に魅力的です。