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【業務効率化】ChatGPTのAPIを使ってブログ執筆〜Wordpressへの投稿を自動化する方法

生成AIの勢いは2024年も止まることはなさそうです。今更ながら、GPTを利用したブログ執筆(とブログ記事の投稿)をGoogle apps scriptで自動化してみました。
「ブログを始めたいけど、書くのが面倒くさい」「とりあえず記事を量産したい」といった方の参考になれば幸いです。
コードもあるので、プログラミングの知識がなくても、大丈夫な内容になっています!

最初に実演

最終的にはこんな感じで動きます。

大まかな流れ

以下のような流れで記事の投稿を行います。

  1. (手動)書きたいブログ記事のキーワードをスプレッドシートに書く

    1. 例:「ブログ 書き方 初心者」

  2. 記事のタイトルを作成

  3. 記事の見出し構成を作成

  4. 本文を執筆

  5. Wordpressに投稿

手動で行う必要があるのは1のみで、他の作業は自動で行われます。

続いて、必要なものを準備しましょう。

必要なもの

Googleアカウント

スプレッドシートとGoogle apps scriptを使うためGoogleアカウントを用意しましょう。

ブログサイト

具体的には、以下の3つですね。

  • レンタルサーバー

  • ドメイン

  • Wordpress

まだ準備できていない人は、準備しましょう。個人的にはConohaWingがおすすめです。レンタルサーバーを借りるのと同時にドメインも取得できて、Wordpressの設定もしてくれます。

3ヶ月で4000円くらいです(年間契約にすると一月あたりの料金が下がります)。

Wordpress

上記でも書きましたが、WordPressを準備しましょう。というのも、Wordpress以外にもブログサイトのためのCMSはたくさんありますが、今回はWordPressに限定した投稿の自動を実装するため、WordPressである必要があります。

※もし、「記事執筆まで自動化できれば良い」のであれば、WordPress以外のCMSでも構いません。

miniOrangeが公開しているWordpressのプラグイン

記事の投稿を自動化するのに必要です。

↓こちらからダウンロードして、WordPressに追加してください。

ファイルアップロードでプラグインをインストールする方法はこちら↓

OpenAIアカウントとAPIキー

GPTを使うために必要です。
注意が必要なのは、これに関しては費用がかかってしまうことです。
一つにアカウントにつき$5分のクレジットをもらうことができますが、それを超えてAPIを使うと、その分の費用が発生するためご注意ください。

費用はAPIのモデル(つまり、GPT4Turboを使うかGPT3.5Turboを使うか)によって変わります。

GPT3.5Turbo:1000文字あたり$0.001〜0.002
GPT4Turbo:1000文字あたり$0.01〜0.03

ご覧の通り料金は非常に高いわけではないため、最初にもらえる$5分を使い切るまでにある程度猶予はあります。

以下を参考にAPIキーを取得してください。APIキーをコピーしたらどこかにメモをしておいてください。

【コード付き】実際に作成していく

テンプレからスプレッドシートを作成

以下のリンクからテンプレートのスプレッドシートに飛べます。

こちらを開いて、左上の「ファイル」メニューから「コピーを作成」をしてください。これであなたのGoogleドライブにあなたが編集できるスプレッドシートが作成できます。

Google apps scriptにシークレットを設定する

先ほど取得したGPTを使うためのOpenAIのAPIキーを設定します。
上のメニューバーから「拡張機能」をクリックして、「Apps Script」を選択してください。

そうすると以下のようなページが開きます。
続いて、左側のバーの歯車のアイコンをクリックしてください。

下の方に行くと、「スクリプトプロパティ」というセクションがあります。
「スクリプトプロパティを追加」ボタンをクリックしてください。

入力欄が二つ出てくるので、「プロパティ」という方に「CHAT_GPT_API_KEY」「WORDPRESS_PASSWORD」「WORDPRESS_USERNAME」と入力し、「値」の方に先ほど取得したAPIキー、ワードプレスのパスワード、ワードプレスのユーザーネームをコピペしてください。
そして「スクリプトプロパティを保存」をクリック。

これで完了です。

ブログサイトのURLを設定

Apps scriptの画面からあなたのブログサイトのURLを設定します

「要設定_wordpressPost.gs」というファイルを開き、https://example.comとなっている部分をあなたのサイトのURLに変更してください。

実行!の前に認証が必要

ボタンのどれか一つをクリックしてください。

ボタン

そうすると、以下のようなポップアップが出てきます。

OKを押して、自分のGoogleアカウントを選択します。
そうすると「このアプリはGoogleで確認されていません」と出ます。怖い画面ですが、大丈夫なので安心してください。
左下の「詳細」→「無題のプロジェクト(安全では無いページ)に移動」をクリックしてください。
以下のような画面が出てくるので「許可」をクリックすると、準備完了!

実行!

キーワード」というシートのA列にキーワードを入れて、ボタンを左から順番にクリックすれば、OK!
ただし、一つのボタンを押した後にスクリプトが完了したというポップアップが出るまでは次のボタンを押さないでください。

ボタン


【任意】プロンプトを調整

GPTの出力はプロンプト(AIに与える支持や命令文のこと)が全てです。テンプレでは例としてだいぶと簡易的なプロンプトにしてありますが、レビュー分析の精度を上げるためにはもう少しプロンプトをカスタマイズする必要があります。

ですので、プロンプトの編集方法を解説します。
Apps Scriptの画面に移動してください。
以下の画像のようにいくつかスクリプトがあると思いますが、「変更可_getTitle」と「変更可_getHeaders」と「変更可_writeBlogContent」のスクリプトの中にプロンプトが含まれています。

「変更可能エリア ここから」と「変更可能エリア ここまで」の間にあるプロンプトを変更することができます。

ここをあなた用にカスタマイズしたり、さらに詳細に書くことで、精度が高まります。

プロンプトの書き方に関しては、Googleで検索すれば、山ほど出てきますので、それを元にどんどんカスタマイズしていってください。
どうしても難しい・面倒くさいのであれば、こちらからお問い合わせください。無料相談を承ります。

【任意】GPTのモデルを変更

使用するモデルを変更することもできます。「OpenAIアカウントとAPIキー」のセクションで説明した通り、言語生成については、現状、二つのモデルが使えます。

  • GPT3.5Turbo

  • GPT4Turbo

テンプレのスクリプトでは、GPT4Turboを使用するように設定されています。私の体感では、レビューの分析をする際には精度的にGPT4Turboを利用する方が良いと思っています。
ただ、ここは費用にも関わってくるので、両方で試して、費用と精度を天秤にかけて決定してください。
では、変更方法を説明します。
「変更可_gptChatComplet…」というスクリプトでGPTのモデルが設定されています。

スクリプト内に書いてある説明のままですが、費用の安いGPT3.5Turboを使いたい場合は、「"model": "gpt-4-1106-preview",」を削除して、代わりに「"model": "gpt-3.5-turbo-1106",」と書いてください。

最後に

IT DAYSは日常や仕事で役立つ『タスク自動化ノウハウ』と『便利なITツール』を紹介・解説します。 業務効率化やシステム開発などのDX支援もしております。

「より詳細なカスタマイズをしたい」「こういうことはできないか?」などのご質問やご要望などはなんでもこちらからお問い合わせください。
無料でのご相談を承ります。

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