あなたが食べたのは本当にフォーですか!?奥深きベトナム麺類の世界
こんにちは。、3度目のベトナム(ハノイ)に出張しており、現地の生の状況を連載させていただいているこの企画。
今回は「ベトナムの麺類」をテーマに、実はフォーだけじゃない!!ベトナムの麺類を私なりに解説していこうと思います。
あなたが食べているそれって、フォーじゃないかもしれませんよ!!
私も「ベトナム=フォー」という思い込みでした
ベトナムと聞いたら、多くの人が真っ先に思い浮かぶのは「フォー」。
確かにベトナムは麺大国。3回の訪問で露店、専門店、お昼のランチなど、どこでも麺類に出会える素敵な国でした。(ラーメン、うどん、そばなど麺類大好きな筆者にとっては嬉しい悲鳴です)。
そんな私も最初は見かける全ての食べ物がフォーだと思っていました。しかし、実はこれが大間違い。現地のメンバーから衝撃の発言が
フォーはベトナムの麺類の一種
普段はフォーより他の麺類を多く食べる
えっ、そうなん!?これは、驚きました。
そこで、この記事ではベトナムの麺類の種類を私の体験をもとに分類分けしていこうと思います。
そもそもフォーとは?
まず、フォーの定義ですが、超ざっくりまとめるとこんな感じ。
米粉の平たい麺で、やわらかいのが特徴
主に牛肉または鶏肉をベースとしたスープ
味付けは、あっさり気味(でも数時間煮込んだしっかりスープ)
私が食べた何種類かのフォーで共通していたのは、見た目以上に、あっさりしながらも出汁の奥深さが際立つ食べていて飽きの来ない味付け。
現地の方には本当に失礼な例えかもしれませんが「超上質な、どん兵衛」。否定でなく超・超・超肯定の意味で日本人にとって食べやすい、ほっとする味。
海外に来て日本食ロスを感じる中で、この味は胃袋を掴んで放しません。フォーが日本で人気な理由はここにあるのかも。
尚、今回の訪問ではメンバーから、こんなオシャレで美味しいフォーのお店を紹介してもらいました。
渋谷や六本木にあっても違和感のない店構えと味で大満足の一品でした。
お店の雰囲気もよく、味も最高だったのでメンバーと楽しくおしゃべりしながら、幸せなひとときを過ごせました。(紹介してくれたメンバーの皆さん、ありがとうございます!!)
ここでネットを調べていると衝撃のワードが。
あれ、現地ではフォーってメジャーじゃない!?
ハノイ現地でも大人気、ベトナム風つけ麺、ブンチャー
ハノイに訪問して、フォーよりもよく紹介されて食べたのがブンチャー。「ブン=米麺」「チャー=炭火の肉(主に豚肉)」で日本で言う、つけ麺です。
ブンチャーは、ベトナム北部にある都市「ハノイ」が発祥+名物とも言われており、現地ではフォーよりも多く食されているという話しも伺いました。
ブンと表現される麺は日本で言う素麺に近く、細く丸い形状。平たいフォーとは確かに別物ですね。
スープには炭火でこんがり焼かれたお肉がたくさん入っていて、その味付けは甘酸っぱいのが特徴です!
最初に食べた時は甘さと酸味のバランスに驚くかもしれませんが、食べ進むたびにクセになる味、そしてどこか懐かしい…なんだろう、どこかで食べたような…
あっ、すき焼きの出汁だ!!すき焼きの締めうどんに近い雰囲気で、そこに酢をいれたような感じ。
そりゃ〜美味しい&日本人も好きな味だわ〜。
今回の訪問ではメンバーから紹介されたのは凄いお店でした。
なんとこちら、オバマ前大統領が過去に訪問されたお店!!確かに味は絶品で1週間の出張で2回もきちゃいました☆☆
また、似たような料理では以下のような料理で以下をランチで準備してもらいました。
こちらの正式名称は、ブンカーチャムで「カー→魚」「チャム→つける」という意味なので、魚フライのつけ麺ですね。(これは僕の知識不足もりベトナムの通訳さんから教えてもらい加筆訂正しています。いや〜ベトナム語は奥深く、勉強になります)
ベトナム風のチャーシュー麺!? ブンボーフエ
「ブン=米麺」「ボー=牛肉」で、フエは地名で、ベトナム中部の都市「フエ」で生まれたとされる牛肉麺になります。
その見た目はワイルドなベトナム風のチャーシュー麺。麺は中太ストレートで、柔らかめ。日本で例えると煮込みうどんの麺が近いかもしれません。
私も2件ほどお店を巡りましたが、これでもかという程にいろんな種類のお肉がトッピングされています。(これで500円ぐらいしかしないのでコスパは最高です)。
1点、注意が必要なのがトッピングされたお肉の中には、豚の血を固めたもの(上記の写真だと上にある黒っぽいやつ)など、現地特有の品もあります。
これは、味に癖があり初めて食べた人は「うっ」となるかもしれませんの
で、まずは小さく一口食べるように気をつけましょう。
今回紹介しきれなかった麺類が、まだまだあります
日本で言うところのご当地料理のような感覚でベトナムも北部・中部・南部で大きく食の文化が異なっているのが特徴のようです。
そこで、地方によっては
タピオカ麺を使用した、バインカン
春雨麺を使用した、ミエン
サトウキビ麺を使用した、バインダー
などなど、数多くの麺類が存在しているらしい、まさに麺大国ベトナム。
例えば以下はブンの麺、フォー系のスープにブンボーフエのようなトッピングとお店のオリジナリティが光る1品。
種類が多ければ、その分だけ土地とお店ならではの味を楽しめるのも嬉しいですね!!
麺類の外せないトッピングもご紹介
ベトナムではフォーなどの麺類は単品に加えて人気なのがサイドメニューやトッピング!!日本でも餃子や唐揚げは定番ですもんね。
そこで、ここからは私がベトナムで出会った麺類に合うサイドメニューやトッピングをご紹介。
これは外せない!?マストなサイドメニュー2選
まず紹介するのは、僕がフォーを食べるときには絶対にリクエストするのが、この揚げパン!!正式にはクオイ?というらしいです。
このようにフォーにつけて、しばらく放置して出汁を吸ってヒタヒタになってから食べます。これが本当に美味しいんです。
あれ、この食文化はどこかで見たような…あっ、どん兵衛の油揚げだ!!フォー自体が超上質などん兵衛の味を感じさせるので、この組み合わせは、まさに鬼に金棒。最強のタッグです。
次に紹介するのは、揚げ春巻き。こちらもわりと定番でよく見かけます。
例えばこちらは日本の春巻きと違い太く大きいです(基本的には半分に割って、2人でシェアして食べます)。
中身は肉や海鮮などお店によって味は様々ですが、基本的にはフォーやブンチャーのスープにつけて食べます。
スープの出汁と海鮮の味がミックスされた時のジュワァ〜となる味の融合感は半端ないです。ぜひ、現地に行って見かけたら食べてみてください。
基本無料、ベトナムで定番のトッピング類
ほぼ全てのお店で麺類を頼むと、このような付け合せの野菜が無料で提供してもらえます。
これをスープに乗せて野菜ラーメン風に食べるのがベトナムのスタンダード。野菜は少し香草系の香りが強いので初めての人は乗せすぎないよう注意しましょう。
またフォーなどを頼むとほぼマストでカラマンシーというライムやレモンに似た小さな柑橘系の果実がついてきます。
非常に酸味が強く、フォーに絞っていれることで味にフレッシュさが加わります。現地では最初から絞っていれるのが普通らしいですが僕は途中の味変として使っていました。
牛や鳥系の出汁に酸味が加わることで一気にエスニック感が増加され、海外の味に変身して食べていて面白いです。
奥深きベトナムの麺類の世界
いかがだったでしょうか?ベトナムは日本と同じか、それ以上に麺類大国なこと伝わりましたでしょうか?
味付けも単体では、癖がそこまで強くなく日本人に馴染み深いものが多いので人気な理由も納得です。
もし、ベトナムに訪れた際は自分の好みに合う麺類を探してみてくださいね〜