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「日常に楽しさ」をもたらすプロダクトグロース

こんにちは。カウシェでtoCプロダクトのPdMをやっているShunsukeです。カウシェ16日目のアドベントカレンダーです。

カウシェは、「日常に楽しさを」というミッションを掲げ、EC領域に対して独自のアプローチで挑戦しているスタートアップです。

ECという巨大な市場のなかで、価格や利便性だけでない、オフラインのお買い物を超える楽しさをMixした独自の新しい価値を作ろうとしています。

そのため、プロダクトを起点としてお客様のお買い物体験を変革し、その先の流通構造自体を変えることが必要だと考えています。ここ1年でもプロダクト施策によって売上をX倍に成長させた事例もあります。

今回のnoteでは戦略や施策の詳細な話は割愛させていただきますが、どのような意識でプロダクト施策を考え、実行しているのかについて、お話しさせていただきます。

1. 「領域」「お客様」「自社」の解像度を上げる

当たり前ですが「なぜやるのか」「何をやるのか」はとても重要です。そして、「なぜやるのか」「何をやるのか」を考える上でとても大切にしているのが「領域解像度」「顧客解像度」「自社解像度」の3つの解像度です。これら3つの解像度によって良質な示唆が得られ、そこからお客様の行動変容を起こす良質な仮説が生まれます。そして、良質な仮説こそが「何をやるのか」という最も大切な意思決定の精度を最大限上げられると考えています。

領域解像度

国内外のECや小売業界における戦略や仕組みを把握し、サービス体験、サプライチェーン、提供されている地域の商慣習などを立体的に理解します。私たちのミッション「日常に楽しさを」に照らして、どんな独自の価値を提供できるかを模索します。
領域解像度は情報のインプットが基本となるため、誰でもでき、行動量に比例して解像度が上がる部分だと思っています。様々な事例の引き出しがあることは成果出すための戦略・戦術の立案だけでなく、社内でのコミュニケーションにおいても役立つことが多いです。

顧客解像度

ペルソナとしての「属性」だけでなく、実際のお客様が持つ感覚や感性、何を楽しみ、何にストレスを感じるのか、何を喜んで行い、何を嫌がるのか、などの「感覚」を大切にしています。これがプロダクト改善の起点となり、頭の中で行うユーザビリティテストの質をあげてくれる感覚があります。
ユーザーインタビューや直接お客様と対面でお話しする会などを中心に顧客解像度を上げるアクションを行なっています。

自社解像度

自社の強み・弱みといった表面的な分析以上に、細かな指標に対する肌感や組織の特徴・癖まで把握することで、自社プロダクトならではのシナジーを生み出すような意思決定ができると考えています。「良い戦略、悪い戦略」という私のお気にいりの書籍でも、まず「診断」が重要であると言っています。領域解像度や顧客解像度は話にあがりやすい一方、自社解像度は抜け落ちてしまいがちかなと思っており、より意識をしています。
   
領域解像度、顧客解像度、自社解像度はいずれも自身の行動次第で高められるものであり、逆にいうと動かなければ得られないものでもあるので、社内外において自分自身が一番高い解像度があると言える状態を目指しています。

2.「なぜ行動変容が起きるのか」を追求する

良質な仮説から、確からしい「何をするのか」の指針が見えただけでは、もちろん足らないと考えています。具体的に施策を立案し、実行に移してお客様に届けることで初めて価値を生み出すためです。その際に「お客様はなぜ行動変容を起こすのか」を大切にしています。会社として作りたいビジネス構造や今上げたい指標などが先行してしまい、無意識に矢印が内側に向いてしまいがちですが、お客様の行動変容が起きなければ何も始まりません。作ったものがお客様に受け入れられ、お客様に価値を届けてこそ、我々も成果を得ることができます。 「なぜ行動変容が起きるのかの追求」をする上で大切にしているのが以下です。

「小さく」ではなく「大胆」に変える

お客様の行動変容を起こし大きな成果をあげるためには、「構造を変える」か「大通りを変える」のどちらかが必要だと考えています。逆に、「小さな改善」「脇道の施策」では小さな行動変容しか起こせません。当然、構造を変化させたり、大通りを変えることは様々な観点で多くの労力が必要です。しかし、一緒に追いかけている目標・ビジョンを主語にしつつ、高めた解像度をもとになぜうまくいくのかを説明し、仲間を増やしていくことで、少しでも大きな変化点を作れるように意識しています。
 (アドベントカレンダー3日目のgoroさんの記事にもある「レコメンド」はその際たる例だと思っています)

「機能」ではなく「ストーリー」を作る

良い機能をつくってもそれがお客様の行動導線から逸脱するなどして使わなければ何の意味もありません。(というかそれは良い機能ではないのかもしれませんが)書籍『ストーリーとしての競争戦略』にある「静止画ではなく動画」と近しい感覚ですが、提供するものが潜在的ニーズやペインにどのように刺さり、お客様の好き嫌いなどの特徴にどのようにFitするのかを語れる必要があると考えています。ストーリーを作る上では、お客様を知っていることが前提になってくるため、顧客解像度が大事になってくるとも考えています。

3. 熱狂するチームを作る

こうした考え方を実行に移し、細部をこだわるには「熱狂するチーム」が欠かせないです。どんな絵を描いても実行がおろそかになってしまえば、まさに「絵に描いた餅」です。私はチーム運営において「組織効力感」をとても大切にしていて、そのためにはクイックウィンとなる良い施策が必要です。(なので、解像度が大事)

クイックウィン
→ 組織効力感
→ より良い関係
→ 良質な議論、最大出力での実行
→ 新たな成果

というサイクルが周り、このサイクルが回れば回るほどチームは熱狂していくと思っています(実体験)


真に熱狂するチームを作るために何よりも大切なのは「人(各々)が熱狂していること」だと思っています。
そして、今のカウシェは熱狂している人の集まりです。

なぜ熱狂しているのか。
私は「本当に大きな挑戦をしているから」だと思っています。

「早くて便利」だけではない価値を提供するデジタル上のお買い物体験を作ろうとしていて、その難易度は本当に高いと思っています。

たしかに、新しい大きなtoCサービスは生まれにくくなったのかもしれません。
ですが、時代が変わり人々の生活が変われば、必ず新しいサービスは生まれるはずです。
大きくバットを振って挑戦していくことが難しくなっている今の時代だからこそ、カウシェの挑戦は大きな価値があります。


私はカウシェの「日常に楽しさ」をというミッションがすごく好きです。
ミッションを好きに決めて良いと言われても、同じミッションにするんじゃないかと思います。

世の中の大きな課題を解決する人がいれば、仮にそういった課題が解決されなかった世界線でも、人々がより毎日を楽しく生きられるようにアプローチをする人がいても良いと思っています。

「カウシェ」をご利用いただく中で、日々お忙しくゆとりのない生活を送られていたお客様が、作物を通じた和みや、ご自宅でのウインドウショッピングを楽しむことによる気分転換を実感してくださっている声もいただいています。

これからも私は、カウシェを通じて、現代を生きる人々の日常に楽しさをもたらし、より明るくて希望のある日常を送れるようなサービスを作っていきます!

もし少しでも興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ気軽にお話しさせてください!

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