拙速でもいい。ITパスポート合格したいno.26
一般の生活者が「単位」と聞いてすぐに思いつくのは、cm / m とか g / kg とかですね。
ITの世界では、こうした長さや重さはパソコンやスマホのサイズと重量くらいでしかお目にかかりません。
では、どんな単位がよく使われるのでしょうか。
【スマホ容量:GB】~スマホ買い換えようと思うんだけど
スマホの容量(ストレージ)には、64GB、128GB、256GB、512GB、1TBといった種類があって、容量が大きいほど値段が高くなります。
予算がないので小さいものを選ぶと、使っているうちにアプリや画像・動画保存で空き容量が圧縮されて、動作が悪くなったりします(容量不足)。
【通信速度:Gbps】~ここのWiFi 遅いよね
最近はいろんなところでインターネットが使えるようになってきましたが、通信速度についてはまだバラツキがあります。
また、上り(メール送信、動画やデータのアップ)と下り(メール受信、動画視聴、データのダウンロード)では速度も変わってきます。
「光回線と5Gではどっちが速い?」というときの 5G (ファイブジー)は「第5世代の移動通信システム」のことで、5ギガではありません。
【画像サイズ:px】~推奨画像サイズは「1080px × 1080px」ってどういうこと?
「データサイズはバイト」と覚えている人にとって「ピクセル」は異次元の単位です。
▶ ピクセルってなんじゃい?
スマホの写真やWebにある画像は、ピクセル(px、画素)という小さな四角が集まってできています。
色のついたピクセルが縦横に集まってなんかの画像に見えるわけですが、その画像の大きさを「画像サイズ」といって、ピクセルの数で表します。
例えば、「ヨコに640個、タテに480個」だったら画像サイズは307,200pxになります(640px × 480px と表示します)。
ここで話をややこしくするのが「ファイルサイズ」です。これは画像を保存するために必要なデータ容量のことです。スマホで出てきたKBとかMBとかですね。
PCなどに保存してある画像の大きさやサイズは「プロパティ」で確認できます。
これに加えて「解像度」というのがあります。これは「dpi」(ディーピーアイ)とか「ppi」(ピーピーアイ)という単位で表します(詳細説明はコチラの記事が分かりやすいです)。
【メモリー容量:GB】~このPCで動画制作できますか?
PCのメモリー容量については、こちらの記事をご覧ください。
では、今日はここまで。お疲れさまでした!
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<おまけ>もっと詳しく知りたい人向け
よくスマホやパソコンのCM、広告で何G(ギガバイト)とか何M(メガバイト)といったフレーズを聞いたことは無いでしょうか?
スマホを普段から使っている人なら、「今週もう◯◯Gバイト越えちゃったから、通信制限かかってるんだよね…」という話をよく聞くかもしれません。
ここではデータ(情報)の大きさと数え方について、詳しく学んでいきましょう。
① 身の回りの大きさの単位とスケール
皆さんは身の回りで大きさを表すとき、m(ミリ)やk(キロ)という言葉を使いますよね。例えば「重さ」を表すとき、1mg×1000=1g 1g×1000=1kg のように mg→g→kg→…と単位が変わるにつれて1000(10の3乗)倍ずつ大きくなります。
「長さ」や「重さ」ではm(ミリ)やk(キロ)といった単位だけで数字を表せることがほとんどなので、この単位さえ知っておけば問題ないですね。
② データの単位
「長さ(メートル)」や「重さ(グラム)」と同じように、実はデータにも単位があります。基準となる単位として有名なものに「bit(ビット)」と「Byte(バイト)」があります。
コンピューターの世界で一番小さい単位が「bit(ビット)」です。2進数になっているので、1ビットで表すことができるのは「0」と「1」の2通りの状態だけです。
ただbit(ビット)だけだと、表現できる数字が小さすぎて不便です。そこで、もう一つ「Byte(バイト)」という単位を導入します。
1Byte(バイト)は8個のbit(ビット)の集まりです。1bit(ビット)が2通りの状態だけを表すということは、1Byte(バイト)は256(2の8乗)通りの状態を表すことができます。
※Byteを略してBと書く場合もあります。
また、データ(情報)は「重さ」や「長さ」とは違って、非常に大きな数字を扱うことになります。これは前に勉強したように、コンピュータの世界では2進数(0,1)だけで全てを表現するため、数字の桁数が非常に増えてしまうからです。
そこでm(ミリ)やk(キロ)の他にも大きさを表す便利な言葉を紹介します。
1B(バイト)×1024=1KB(キロバイト)
1KB(キロバイト)×1024=1MB(メガバイト)
1MB(メガバイト)×1024=1TB(テラバイト)
1TB(テラバイト)×1024=1PB(ペタバイト)
というように、k(キロ)の次はM(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)、P(ペタ)という言葉が続きます。ここで、1024ごとなんて「キリが悪い数字使うな〜」って思った人もいると思います。
確かに長さ(m)や重さ(g)の時には1000ごとに単位が変わっていったのですが、これは長さや重さが10進数の話だからです。人間にとっては1000がキリのいい数字ですが、常に2進数で計算されるコンピューターの世界では、1024(2の10乗)の方がキリのいい数字なのです。
そのため、厳密には単位は1024ごとに変わっていきます。「だいたい1000ぐらいで次の単位になる」とだけ覚えておきましょう!
③ 身の回りのデータ量
データの単位について学んだところで、最後に身の回りのデータの大きさに関して調べてみましょう。
Q) 問題です。以下のデータを大きい順に並び替えてください。
① iPhoneで撮った一枚の写真(標準画質)
② Nintendo Switch版のMinecraft
③ Youtubeの動画1時間分(標準画質)
④ Lineの1メッセージ(日本語500文字)
普段からこうしたデータを使っている皆さんなら簡単でしたか?
正解は、
④ Lineの1メッセージ(1KB) < ① iPhoneで撮った一枚の写真(1MB)<
③ Youtubeの動画1時間分(450MB < ② Nintendo Switch版のMinecraft(1.3GB)
(1)文字
普段皆さんが使う文字(日本語/英語)はスマホやPCの中では「文字コード」と呼ばれる暗号(2進数)に変換されて処理されます。例えば、ASCII文字コードという暗号では、「A」という文字に「01000001」というコードが割り振られます。
文字には半角文字(A, a, 1) と 全角文字(あ、ア、漢、A、1)がありますが、半角文字は種類が少ないので、1Byte(256通り)あれば全て表現できます。しかし、全角文字は半角よりもずっと種類が多くて256通りでは表現できないため、2Byte以上で表現されます。
・半角の文字(A、a、1、など) = 1Byte
・全角の文字(あ、ア、漢、A、1、など) = 2Byte以上
(2)写真
写真などの画像はピクセルと呼ばれる小さな色付きのタイルがいくつも集まってできています。この一個一個のタイル全てが何色かという情報を持っているので、写真は文字よりもずっと大きいMByte(メガバイト)単位のデータサイズになります。
(3)動画
YoutubeやNetflixにあるような動画は、パラパラ漫画のように少しずつ変化する静止画を連続で見せることで、動いているように見せています。画像が何千、何万枚も集まっていると思うと、動画のデータ量が多くなるのも納得できますね。
ちなみに、
・Youtube(標準画質)が1時間で450MB
・Netflix(HD画質)が1時間で1,300MB
ぐらいの目安です。
(4)ゲームソフト
ゲームソフトはキャラクターやムービー、音楽など様々な要素が組み合わさってできているので、動画よりもデータサイズは大きくなります。例えば、NintendoSwitch用のソフト「Minecraft」のサイズは1.3GB です。
他にも皆さんが知ってるゲームの容量としては
・マインクラフト … 1.0GB
・フォートナイト … 12.0GB
・あつまれ どうぶつの森 … 7.1GB
になります。
(参考文献)
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