身体操作の背景。

イス軸法が行なっているのは体軸調整。
そして体軸には絶対的な"正解"がある。

しかし、身体操作には正解はない
別の言い方をすると、全ての身体操作は正解である。

水泳の身体操作と、陸上競技の身体操作は、水中と陸上で根本から全く違う。同じ武道でも柔道と剣道の身体操作は違う。

子供と大人。男性と女性。痩せている人と太っている人。健康な人と病気の人。
求めてるモノが同じだったとしても、それぞれに合う身体操作は違うモノだったりする。


身体操作は技術。技術には目的がある。
所属している流派やグループの身体操作技術には、必ずそれを作るに至った背景がある。


先月、「護道」創始者の廣木道心先生とYouTube対談をした。障害を持つ息子さんや家族を護る為の護道。自分が傷付かず、相手も傷付けずに抑える技術。例え負けても構わない。自他護身の精神。多くの介護関係の方達が注目している。

先週YouTubeコラボ撮影を行った、クラッシュ&コア創始者の俵清志郎先生。本当に危険な目に遭遇した時、相手を破壊してでも自分や大切な家族を護る為のメソッド。例え相手を◯◯してでも生き延びる強い気持ちを持つ。社会のどん底から這い上がる為の強靭な肉体を作る。

どちらも同じ「護る」為に作られたメソッド。
であるのに、全く正反対の性質を持っている。

身体操作には、作られた背景がある。
目的があり、創始者の願いが込められている。



武術も格闘技も同じ土俵で戦わせて評価しようとする方達が多いが、その武術や格闘技が作られた背景を考えなければならない。

合気道も、システマも、太極拳も、柔道も、空手も、その技術には作られた背景があり目的がある。

試合の為なのか?壊す為なのか?護る為なのか?生き延びる為なのか?健康の為なのか?誰の為なのか?etc


そして、流派が求めている身体操作と、個人個人が必要な身体操作を、ごっちゃに考えている人が多い。

格闘技であれば「相手の攻撃を交わして強いパンチを打ち込む為」の立ち方や技術であり、決してあなたの体の為の技術ではない

その流派の立ち方や技術の目的を達する為に、
まずは自分の体を使いこなす必要があるのではないか!?と考える。

西山

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