山を守る思い
自然乾燥の国内産のヒノキ、杉などの構造材、内装材の調達と今後流れの打合せのために福島県にきています。
お忙しい中、毎回お骨折りをお願いしている(株)ルーツの長谷川社長、赤井製材の鈴木社長には感謝しかなく、彼らの木材や今後の林業の事、山を守る想いに触れると頭が下がるばかりです。
針葉樹の天然乾燥には最低でも半年以上、広葉樹に至っては5〜10年の歳月を要します。
かつては当たり前だった事が、今では効率とか利益優先の為に機械乾燥が主流となり数週間で製品になりますが、数百℃の高温で熱する為に木の酵素は死滅して、本来であれば数百年は持つであろ木の寿命が数十年で終わってしまいます。
また広葉樹の需要が極端になくなり、かつての高級木材の欅(けやき)や楓、栗の木などがチップにされて燃やされていて、杉やヒノキのように補助金も出ない為に採算が合わず、植樹されないので山はどんどん保水能力を失い荒れていきます。
赤井製材の鈴木社長は採算度返しで、山を守る為にいつ売れるか分からない広葉樹も大切に確保されています。
私達の仕事は、こんな想いの人達に支えられています。
天然乾燥の為の倉庫は優しい木の香りで包まれていて、木材さんの生命が溢れています。