ローズ嬢の『卵百菜』(1900)その2
第6菜~第10菜
第6菜「トマト卵」
第7菜「アーティチョーク卵」
第8菜「ハム卵」
第9菜「タルチュフ風卵」
【タルチュフはフランス古典期の劇作家モリエール(本名ジャン=バティスト・ポクラン:1622-1673)の同名の喜劇(1664年初演)に登場する,敬虔なキリスト教徒のふりをする偽善者。「タルチュフ風のà la Tartufe」という語の定義は,ヘンリー・ワルドマー・ルオフ(1865-1935)のThe Circle of Knowledge: A Classified, Simplified, Visualized Book of Answers (1917)ではhypocriticallyとあるので,「見せかけの」「偽善的な」などの意と解釈できる】
第10菜「ロッシーニ風卵」
【美食家として知られたイタリアの作曲家ジョアキーノ・アントーニオ・ロッシーニ(1792-1868)の名を冠したフランス料理が幾つかあり,いずれも贅沢な食材が使われている。例えば「ロッシーニ風ステーキ」はトリュフとフォワグラを合わせた牛フィレのステーキ】
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