パラボラが怖い【最終】
前回の続き。
パラボラが怖い話。
もっと色々聞いていくとこんな話が出てきた。
以下木村談
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある日学校から帰宅する時、その日はかなり遅くなってしまいあたりはすでに真っ暗だった。
空には満月が煌々としている。
しかしその横にぽっかりと大きな黒い円が見える。
それは満月とほぼ同じ大きさ、ただやたら物質感がある。
黒ではなくざらっとした黒のような、、
月の光を受けて縁だけが少し光っている。
日食に近い見え方をしている、、。
それは逆光の巨大なパラボラだった。
まるでブラックホールのような不気味さをたたえている。
その光景を見てゾッとしたと同時にその場に行きたくなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここのエピソードでは何にセンサーが働いてるのかな。
宇宙、物理空間の歪み、物質感の不気味さなどなどがあるのかも
まず本来は全くサイズの違う月とパラボラの丸が遠近法で同じ大きさになっている違和感、特に満月は水平線ギリギリに出ているといつもより大きく見える。
そして材質感、真っ黒なぽっかりした空虚な感じはあれど、ざらっとしたマットな感じ、、ないようなのにまるである。
やっぱり僕はこの恐怖は空間が歪んだような自分が実在していると思っている空間の法則が破綻して(バグって)しまったのではないかという恐怖と
宇宙的な感覚、人(間認)知を超えたものへの恐怖と好奇心だと思う。
まるでブラックホールのような吸い込まれそうな「虚」
でも確かにある「色」
「色即是空空即是色」
空海の「明けの明星が口に飛び込んできた」
そんな感覚ってもしかしたらこの恐怖と好奇心の間に似たものがあるかもしれないな、、、
ないように見えるけど確かにある。
そんな感覚が恐怖と好奇心を掻き立て
木村達哉のような素敵な変人を生むのではないかな、、
ないようで確かにある。それを探したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?