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国際バカロレアとは?
国際バカロレア(IB)は、グローバル教育を代表するプログラムとして注目されています。日本でもIB認定校や認定候補校が増え、選択肢の幅が広がっています。本記事では、特にPYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)とMYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)について詳しく解説します。
IB教育の基本概要
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Web:https://www.ibo.org/
2024年12月現在。
国際バカロレア(International Baccalaureate)は、1968年にスイスで設立された非営利団体による教育プログラムです。
IBの目的は、多文化共生と国際的視野を持った学びを提供することにあります。2024年12月現在、世界162以上の国と地域で展開されており、幅広い教育段階をカバーしています。
文部科学省もIB教育を推進しており、日本の学校でも導入が進んでいます。IBの特徴は以下の4つのプログラムにあります:
PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)
MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)
DP(ディプロマ・プログラム)
CP(キャリア関連プログラム)
PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)
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PYPは3歳から12歳の子どもを対象にしたプログラムで、探究型学習を基軸にしています。このプログラムでは6つの教科を横断するテーマを通じて、思考力や創造性を育むことを目指します。
横断的テーマ(Transdisciplinary Themes)
私たちは誰なのか(Who we are)
私たちはどのような時代と場所にいるのか(Where we are in place and time)
私たちはどのように自分を表現するか(How we express ourselves)
世界はどのような仕組みになっているのか(How the world works)
私たちは自分たちをどう組織しているのか(How we organize ourselves)
この地球を共有するということ(Sharing the planet)
各テーマを通じて、子どもたちは言語、算数、理科、社会、芸術、体育といった分野で学びを深めます。
MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)
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MYPは11歳から16歳の生徒を対象としたプログラムです。PYPで培った探究心を基盤に、より複雑な知識を統合的に学びます。
MYPの学びの枠組み(Areas of Interaction)
学習の方法(Approaches to learning)
コミュニティーと奉仕活動(Community and service)
人間の創造性(Human ingenuity)
多様な環境(Environments)
保健教育と社会性の教育(Health and social education)
MYPでは言語と文学、数学、理科、芸術、デザインなど8教科を学びつつ、学際的な視点を重視します。このアプローチにより、生徒は現実社会との結びつきを意識した学びを体験できます。
IB教育の利点
IBプログラムを修了すると、国際的な大学入学資格が得られる点が魅力です。特にDP(ディプロマ・プログラム)では、世界中の大学がその資格を認めており、海外進学を目指す生徒にとって大きなメリットがあります。また、以下のような特長があります:
グローバル視点の育成:多文化的な学びにより、異文化理解力が養われます。
スコアによる客観的評価:進学やキャリアで活用可能な明確な成果指標が得られます。
高度な学問的スキル:問題解決力、クリティカルシンキング、コミュニケーション能力が強化されます。
認定校と認定候補校
IBには認定校と認定候補校があり、導入段階によって区別されます。認定校は、全ての基準を満たした正式な学校であり、認定候補校はプログラム導入の準備段階にある学校を指します。認定までには2~3年の時間を要することが一般的です。
認定候補校のプログラムは認定校とほぼ同じ内容を提供しますが、IB機構による正式な認定を受けていない点に注意が必要です。
まとめ
国際バカロレアは、世界中で認められる教育プログラムとして、子どもたちの未来に多くの可能性をもたらします。PYPやMYPのような初等・中等教育の段階から、IBの価値を理解することで、最適なスクール選びができるでしょう。
お子様が異文化理解やグローバルな視野を持つ機会を得ることは、将来への大きな財産になります。ぜひこの記事を参考に、IBプログラムの魅力に触れてみてください。
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