子供と遊ぶ時に捨てきれない恥じらい
子供たちと遊ぶことにどうしても慣れない。
一緒に歌を歌ったり、おままごとをしたりすることに恥じらいを感じてしまう。
朝、子供たちを保育園に連れて行っているとき、子供が陽気に「鬼のパンツ」を歌っている。
しばらくすると、「パパも歌って」となる。
僕は、すれ違う人たちの目が気になって、「また今度ね」と答える。
周囲の人達が僕のことなど気にしていないことは分かっているし、「また今度ね」という答えが、子供たちをがっかりさせることも分かっている。
先日、家族で近所の公園に出かけた。
子供たちと妻が砂場でおままごとをしている。
妻は子供たちが泥で作ったおにぎりを渡され、「美味しい、美味しい」と満面の笑顔で食べ真似をしている。
そして、当然の流れで「パパもどうぞ」となった。
ここで、「また今度ね」は通用しないので、「パクパク、ああ美味しい」と、勇気を振り絞って食べ真似をした。
しかし、慣れないことをしてぎこちなかったのだろう。
「何その棒読み」と、妻が呆れたように言った。
親が子供と一緒に歌を歌ったり、ごっこ遊びを一緒にすることが、子供の成長にとって大事なことだ。
後は、よく分からない僕のちっぽけな恥じらいを捨てるだけだ。
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