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帰省

大分県の実家に帰省するのは毎年夏の恒例行事だが、いつもドタバタで今年も例外ではない。

最近、走り回る楽しさを知った2歳の双子の娘は、ベビーカーに乗ることを嫌がり、そこら中を駆けている。

4歳の息子は少し目を離すと、人ごみに紛れてどこかへ消えてしまうので油断できない。

だから、僕と妻は重い荷物を持ちながら、子供の動きを常に警戒している。

飛行機に乗ってもゆっくりすることはできない。

機内では、僕と妻が双子をそれぞれ抱っこすることになる。

ママっ子の双子は、妻に抱っこされたいのだが、妻が抱っこできるのは1人だけだ。

だから僕に抱えられた双子のお姉ちゃんは、「ママ、ママ」と大声で泣き叫ぶ。

仕方ないので、本当はしっかり抱っこしなければいけないのだが、ある程度子供の動きを自由にさせて好きなように遊ばせる。

子供たちが自分だけで大人しく飛行機に乗ってくれたらどれほど楽だろうか。

空港で走り回らずに搭乗手続きを自分でしてくれたらどれだけ楽だろうか。

皆が寝て、一人になった実家のリビングでお酒を飲みながらそんなことを考えていたら、

「ちょっと待てよ。子供たちが自分の事を自分で出来るようになる年齢の頃には、家族で僕の実家に帰省することを嫌がるんじゃないか」

ということに気が付いてしまった。

おそらく10歳を過ぎた辺りから親と一緒に行動するのが嫌になるだろう。

子供たちが笑って親と一緒に帰省してくれるのも、あと数年だ。

どんなに大変な帰省でも、子供たちには感謝だ。

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