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【地球の裏側放浪記】地球一の絶景。ウユニ🇧🇴《Day14-16》

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2024-09-11 Day14 「一面の白い大地」

午前5時。目が覚めるとウユニ行きの夜行バスはいつの間にか未舗装道路に走っていた。

Google Mapを開いて現在地を見ようとするが電波など入っているわけがない。オフラインマップでもダウンロードしとけばよかったか。

窓の外をみる。汚い窓からもわかるくらいに空一面に星が輝いていた。そんな景色をよそに、バスはときどき大きな揺れを伴いながらも走り続ける。

午前6時。東の方角から空が明るみ始めてきた。

それから30分ほどバスは走り続け、すっかり空の青くなったウユニの街に到着した。

バスを降りると肌寒い。

アテもなくバスターミナルを出て歩く。とりあえず日本人観光客御用達の穂高観光へ。日本人御用達といっても日本語が話せるとかいうことはない。ただ日本人の心を抑えた写真を撮ってくれたりするんだとかで評判である。

カタコト英語とスペイン語で口車に乗せられ、FULL DAY+SUNSETとSTARLIGHT+SUNRISEの2つに申し込んでしまった。200BOB≒4,600円と150BOB =3,400円である。現金が足りないので支払いは待ってもらった。

FULL DAY+SUNSETツアーが始まる10:30まで暇なので、宿に荷物を預けに行く。
しかしここでトラブルで発生!宿の人に名前を告げても「予約がないわね」とのこと!booking.comの予約画面を見せたりしたら不思議ね〜っていいながら泊めてもらえた。反映が遅いらしい。というかまだ早朝なのにチェックインさせてもらえた。ラッキー✌️

ウユニの街

スーパーで日焼け止めやらを買ったのち、両替屋で米ドルをボリビアーノに両替する。100米ドル札の場合のみブルーレートで両替できるらしい。なに!?この国ブルーレートあるのかよ。昨日ラパスで損したな。

朝食は近くのカフェ。

まもなく10:30になる。
穂高の前に向かう。普通ならホテルまで送迎があるっぽいが、あまりに宿が近すぎて我々は直行だ。
すぐにツアーが始まる。我々2人のほかに観光客は3人いたが、全員日本人だった。旅行中ここまで日本人なんて全く見かけなかった。どこに隠れてたんだ?と言いたくなるような気持ち。
長靴のレンタルなどを済ませて互いに自己紹介。みんな当然のように下の名前を言うが、日本だったら絶対名字だよなぁなんて考える。

4WDに乗り込み、最初にやってきたのは「列車の墓場
かつて鉱物を運んでいた鉄道が放棄されたんだとか。

30分後に出発な!とガイドさんに言われたが正直長すぎるかな〜
写真を撮ったりして時間を潰す。照りつける太陽が強すぎる。

30分後、ついに列車の墓場を出発する。
次は土産屋の集まるようなマーケットにやってきた。ここでも30分くらいあるらしい。う〜ん、、、長い!ウユニの塩とか買っている人は買っていたので我々の感性がズレているのかもしれない。(C君も激安サングラスを買っていた)

30分が過ぎ、いよいよ車はウユニ塩湖へと向かっていく。
窓から見える白い平原に胸が高まる。
リチウムかなんかの採掘工場みたいなのを遠目にみたりしながら、いよいよ車は幹線道路を逸れてウユニ塩湖へと入った。

まず訪ねたのは「塩のホテル
今でこそ塩のホテルはウユニにたくさんあるが、ここは一番最初に建設されたもので、現在は排水の問題だかで放棄されたとか?
基本的に下調べしていないので、同行の日本人から教えてもらった情報ばかりだ。女性陣の方が格段に詳しくて頼もしい。男性陣はというと、塩を舐めて「しょっぺぇー!!」とか言ってるだけである。

どこのツアーも同じような構成らしく、ホテル内は大量の観光客がいた。もっとも列車の墓場にも土産屋マーケットにもたくさんいたが。
ここで昼食をとるらしいがこれが正直かなり美味しかった!

お手洗い(有料&汚い)を済ませ、いよいよツアーはウユニ塩湖の深部へと入っていく。何もないただ広くて白い平原を車は快走していく。すると後方から別の車が追い上げてきた。やがて並走すり。その後も追い抜かれたり追い抜いたりをする。まるでCMのような光景でかっこいい。彼らに手を振ったりする。サービス精神は欠かさない。

やがて並走していた車は見えなくなり、平原のど真ん中で車は停まった。
その白い大地にいよいよ降り立つ。

来たー!!!
真っ白!眩しい!広い!
先ほどまでの大量の観光客はどこに行ったのだろうか。広すぎて全く見えない。

一面の白い大地。水色の空。遠くに佇むアンデスの山々。ああなんと美しいのだろうか。

人生でたくさんの絶景を見てきた。そして毎回「地球上にこれを超える景色なんて存在しない」と思っては裏切られてきた。しかし今回こそはマジではないだろうか。この旅もまだあと3週間くらいあるが続ける意味はあるのだろうか?なんて思わせてくる。

しばらく景色を堪能してはしゃいだ後、全員でガイドさんに大量のトリック写真を撮ってもらった。これがかなり上手だった。実はC君と塩のホテルで何枚かトリック写真にチャレンジしたが、それが恥ずかしいレベルだ。

一番のお気に入り

とんでもない絶景を堪能したところでそろそろ出発だ。楽しかった。ただ寂しい。
ツアーのメンバー全員マチュピチュ→ウユニという行程だったが、男性陣はもっぱら「マチュピチュは大したことなかったかもしれない」と盛り上がった。

車は真っ白の平原をただ走り続け、インカワシ島にやってきた。
白い平原の中にポツッと浮いている陸地がインカワシである。
入場料30BOB≒650円がかかるらしい。登っても登らなくてもいいが1時間あると言われたので渋々支払い、登ることにした。いかんせんトイレも入場料を払ったその先らしい泣

と、まあ最初は乗り気ではなかったがここがそこそこ面白かった。
真っ平の大地。そこにポツッと浮かぶインカワシ。要するに高いところからこの大地を望めるというわけだ。

大量のサボテン

太陽が照りつけるなかのトレッキングは暑く、上着は邪魔になった。
1時間はあっという間に過ぎ去り、車は再度出発。

同じような車が多すぎて迷子になりかけた

次に行くのは「鏡張り」が見れる場所らしい。
乾季だから「鏡張り」は諦めてここに来ていたのだが、年間を通して水を張っている場所がわずかにあって、穂高をはじめとした一部のツアーはそこに行ってくれるらしい(またまた女性陣の情報)。ラッキー✌️
朝、予約したときにスタッフが「カガミバリ」なんてカタコト日本語を発していたので「まさか、、、」とは思っていたが、ほんとに見れるとは!

到着するとなるほど、足元にはわずかに水が張っている。長靴に履き替えて車を降りる。

ここでもおもしろ写真とかを撮ったりして日没を待つ。
流石に雨季とは違って水の張ってるエリアは限定されており、いろいろなツアーが集まっていて昼と比べて少し窮屈。水の上で机を広げてディナーなんていう団体もあった。えぇ、、、

右の車の前に机^o^

それでもやはりこの景色は美しい。
時刻は既に18時前で日没も近い。急ぎ足でおもしろ写真とかを撮ったりする。塩水がめちゃくちゃ跳ねた。

そしていよいよサンセット。

太陽は遥か彼方の地平線に沈んでいった。
太陽の反対側の空も赤みがかっていて美しかった。

ツアーはこれでついに終わり。
高そうなホテルで他のお客さんを下ろし、19時半、穂高まで戻ってきた。9時間という長いツアーだったが体感ではあっという間だった。

ツアー後に自分のズボンを見ると白い塩の結晶が大量に析出していた。

夕飯はスーパーでパスタを購入して自炊することにした。いかんせん明日は朝がめちゃくちゃ早い。ぱっぱと寝たい。パスタソースのスペイン語の説明書きに悪戦苦闘したり、久々のマッチが楽しかったりしながらも無事この旅初の自炊は成功した。

高地なので沸点が低い。

ちなみにクスコからずっとお湯が少ししか出ないシャワー続きだったが、ここでは久々に大量のお湯が出るシャワーを浴びることができた。幸せ。



2024-09-12 Day15 「極寒に震えて」

朝2時半とかいう早朝というか深夜に起床。
3時に再び穂高の前に集まる。こんどはSTARLIGHT+SUNRISEツアーだ。
少々遅れながらもピックアップの車がやってきた。
ガイドはまさかの昼と同じ人!寝なくていいんか???

メンバーは今回も全員日本人。というか日本人だけになるように組まれてて、もう一つのグループに日本以外の国籍を集めてるようだった。

またも長靴をレンタルして今度はウユニ塩湖へ直行する。
しばらくすると到着した。車を降りる。

一歩目を踏み出した感想。「冷たい!!!」
空気が寒いのはもちろんだが、地面に張った水は嘘のように冷たく、長靴、そして靴下を貫通して伝わってきた。

冷たい思いを我慢して顔を上げる。

ガイドさんが一眼で撮った写真

わーお!満点の星空!
iPhoneの貧弱なカメラではどうしようもないので写真撮影は諦めて心のシャッターを何度も押した。

スマホカメラでもこの程度映るレベル

あー星座早見でもインストールしとくんだったな。せっかく南半球にいて日本からは見えない星が見れてるだろうに、残念ながら一つもわからない。

そのうちガイドさんによる一眼レフでの写真撮影が始まった。

無数の星々。天の川。流れ星。星雲。どの方向を見上げても嬉しい。そしてそれらが鏡張りの水面に反射している。360°全てが美しい。

そしてお決まりの写真も。

こういう写真はてっきりペンライトみたいなのでやってるのかと思っていた。しかし実はガイドさんが表示した各色の画面を各自がスマホで撮って、それを明るさMaxで表示することでやっている。ちょっと面白い。

"N"担当のC君がミスした没写真。"N"だけ左右対称じゃないから注意。

しかしそろそろ寒さが耐えられない。一旦全員で車に避難する。ガイドさんは仮眠をとっていた。そりゃ昼も夜もこんなツアーして相当疲れるだろう。

車の中でも話は盛り上がった。
社会人辞めて世界一周してる人とか、イラン渡航経験有りでアメリカVISA降りなくてカナダ経由で来たけどスマホ紛失して困ってる人とか、個性的すぎる人しかいなかった。地球の裏側ともなると変人しかいないっぽい。

だんだん東の空が明るみ始めてきた。

寒すぎるから車内から撮影

しょうがないから車を降りる。相変わらず寒くて冷たい。

西の空も明るみ始める。
それにしても鏡張りが美しい。
乾季だから見れないだろうな〜なんて思っていたので想定外すぎる。

そしていよいよサンライズ。

サンライズは時間的に厳しいからか、他の観光客も少なく、サンセットより快適で、そしてより幻想的だった。

我々はじっくりとウユニ塩湖の朝を満喫し、ツアーを終えた。

宿に戻ってからは再度爆睡である。
といっても8時半には起きて宿の朝飯をいただいたり、街に出て洗濯屋で塩のたくさんついた服を洗濯してもらったりした。
街は朝の寒さが嘘のようにポカポカで暖かった。

そして今日のメインタスク。明日のバスの予約をする。
次の目的地はチリ🇨🇱。
バス会社は意外にも少ない。そして高い。
今までペルー、ボリビアと旅してきたがこれらは途上国。一方チリはOECDにも加盟しており先進国といって差し支えない。物価もそれだけ高いのだ。

そんな高いバスチケットを購入し、宿に戻って再度仮眠をとった。

夕方になり、また街に出る。洗濯屋に服の回収をしにいったり、スーパーで夕飯やら酒やらお菓子やらを買い込んだ。
そんな今日の夕飯は...カップラーメン!久々のこの味うまし!そして楽!

結局この日は早朝にビッグイベントがあったが、それ以外は怠惰な一日だった。5週間の旅、ずっとフルスピードで走っても疲れてしまうからね。



2024-09-13 Day16 「さらばウユニ」

朝6時半くらいのバスだっただろうか。我々はクソ寒いなかチリ行きのバスに乗り込みこの街をあとにした。

世界一の絶景。ほんとうに忘れられない経験になった。さらば!

本当はチリ国境くらいまでこの記事に書きたかったが、既に5,000字近く書いてしまいnoteがめちゃくちゃ重いので続きは次回記事に書くことにする。


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