見出し画像

【1ヶ月海外放浪】ドナウの真珠はガチ!ブダペスト🇭🇺《Day6-9》

この旅の記事一覧はこちら↓から


2023-09-10 Day6
 いざ!ブダペスト

列車はウィーン中央駅を14:37に出発した。この列車の目的地は、
 BUDAPEST
ハンガリー🇭🇺の首都・ブダペストである。ウィーン中央駅を発車した列車はガラガラだった。 2等席、座席指定なしでも余裕〜と思っていたら、途中のジェールという、ハンガリー第二の都市でたくさんの乗車があり、立ち客も出るほどで自身も危うく席を失いそうになった。さすが1時間に1本運転されているだけある。

ウィーン中央駅にて

 客席の様子などおかまいなしに、列車は進んでいく。次第に遅れながら、定刻の17:19から約20分遅れでブダペスト東駅に到着した。ミュンヘン0泊、プラハ2泊、ウィーン1泊ときたが、ブダペストにはなんと3泊もする。ブダペストはずっと「死ぬまでに行きたい」と憧れてきた都市だ。しっかりと目に焼き付けたい。

ブダペスト東駅

 とりあえず市内交通の72時間券を購入し、メトロとトラムを乗り継いでホステルに向かうことにした。トラムに乗り、2駅ほどしてGoogle Mapで現在地を確認したら逆方面に乗っていたことが判明した。ちなみにブダペストではあと2回ほどトラムを乗り間違える。72時間券でよかった。
 ホステルに到着し、チェックインを済ませ、目的もなく街を彷徨うことにした。時間はたっぷりある。ホステルを出るとすぐにステージがあり、歌ったりしていた。いい雰囲気の街だ。



2023-09-11 Day7
 ブダペスト①

 この日は9時半過ぎにホステルを出た。トラムでJászai Mari tér駅に降りた。目の前にはドナウ川が広がり、国会議事堂、マーチャーシュ教会、ブダ城といったブダペストの観光地が一望できる。朝の冷たい空気も心地よい。最高だ。とりあえず最初の目的地、国会議事堂に向かうことにした。
 ハンガリーの国会議事堂は世界一美しい国会議事堂とも称される。1904年に完成して以降、第二次世界大戦で破壊されたり、ハンガリー動乱の舞台となったり、ハンガリー激動の歴史を見てきた建物だ。11時から建物内の見学を予約していたので、写真を撮ったり、像を見たりして待つことにした(あとでわかったことだが、周辺の像の大半はソ連影響下の時代に多くが破壊され、現在あるものは復元だそう)。

 議事堂内は基本的にツアー方式でしか入れない。しかしオーディオガイドがついている。最近日本語も追加されたらしく、楽しむことができた。なかでも聖イシュトヴァーンの王冠(王冠保護のため写真撮影禁止)と、旧上院議場(現在のハンガリーは1院制)が記憶に残るものだった。王冠は議事堂の中央のドームの中央に配置され、常に衛兵に守られている。このドームは2重構造となっており、展示の模型でもそれがわかる。上院議場の中央は代々ハンガリーを治めてきた王家の家紋だそう。右の絵にはマリア・テレジアもいる。

議事堂中央のホール。国賓とかじゃないと使えないらしい。
間近で見ることができたが撮影はここからのみ。
上院議場。正面に中央に王家の家紋が並ぶ。

 1時間ほどでツアーは終わった。そのあとは展示室を自由に見学できた。議事堂の模型で今日見て回ったところを確認した。この模型欲しいな。他にも様々な展示があった。冷戦期にドーム頂上に取り付けられていたという赤星が、特に印象に残っている。

 国会議事堂の次は地下鉄とトラムを乗り継いで、ブダ城(ブダ王宮)のふもとまでやってきた。小高い丘の上に作られたブダ城は、モンゴル軍やオスマントルコによる破壊などがありながらも、何度も再建し、バロック建築やゴシック建築が共存しているんだとか。現在はケーブルカーでも登ることができるが、もったいないので近くの小道で登った。登った先からはドナウ川とブダペストの市街を見下ろせる。ブダ城には博物館などがたくさんあるが、今日は月曜日でやってないんだとか。残念。

左がブダ王宮。正面の奥がドナウ川。
中央の橋がセーチェーニ鎖橋。奥には国会議事堂見える。

 ブダ城からはそのまま丘の上を歩いて、聖マーチャーシュ教会と漁夫の砦に向かった。漁夫の"砦"なんていう名前だが、戦いに使った訳ではなく、景観のために建てられたんだとか。ここはドナウ川や国会議事堂の眺めが非常によく、たくさんの観光客がいた。とにかくこの街は眺めがいい。

イシュトヴァーン公騎馬像

 歩いて丘を降りると、国会議事堂の正面に出た。完全に左右対称に作られたという建物が美しい。

 トラムに乗り、次に来たのは聖イシュトヴァーン大聖堂。ここら一帯がブダペストの中心なようで、正面の広場も賑わっている。ちなみにイシュトヴァーンとは、ハンガリー王国を建国したイシュトヴァーン1世が由来で、ブダペスト市内では彼の銅像は頻繁に見る。広場を歩くと、外国人(私からすればこの場にいるのはほぼ全員外国人だが)が何やら英語で話しかけてきた。ブダペストでは頻繁に「写真を撮ってください」と英語で話しかけられてきたので、また写真だろうなと思って話を聞くと、どうやら寄付がなんちゃらだとか。怪しいのでMy English is poor, I speak only Japaneseとかいう8割くらい本当の嘘をついて脱出した。

中東欧らしい雰囲気が良い。
聖イシュトヴァーン大聖堂。街の中心らしく賑わっている。

 近くの地下鉄駅から地下鉄に乗ろうとすると、地下鉄とは思えないような電車がやってきた。まるで路面電車をそのまま地下に下ろしたような感じだ。ロンドン地下鉄に次ぐ世界で2番目の地下鉄で、世界遺産でもあるらしい。すごいな。これに乗ってやってきたのは英雄広場。ハンガリーの英雄の像が並んでいる。中央には国会議事堂で見た、聖イシュトヴァーンの王冠を持ったガブリエルもいる。ちなみにここは先日の世界陸上でなんかの折り返し地点にもなっていた。

メトロ1号線
英雄広場

 英雄広場から少し歩くとヴァイダフニャディ城がある。池に面した佇まいが綺麗だ。城の周りは公園になっており、地元民がくつろいだり、犬が池で泳いだりしていた。

ヴァイダフニャディ城

 日が暮れ始めてきたので、ドナウ川沿いへと戻る。既にあたりは橙に染まり始めていた。こんな暑いのに誰が使うんだ、と思っていたたくさんの川沿いのベンチも、この時間は人で埋まっている。音楽を演奏する人もいる。とても良い雰囲気の中、太陽は沈んでいった。少し歩くと川に面して大量の靴のオブジェがある。第二次世界大戦下、ここでは多くのユダヤ人が銃殺された。これにはその追悼の意味が込められている。

靴のオブジェ

 川沿いのトラムを数駅乗った。次に来たのはドナウ川ナイトクルーズである。ドナウ川の美しい夜景が見たいので日没の30分後、19:30開始のを予約した。バックパッカーには少し高い17€だが、もう二度と来るかわからないこの街で、これを体験しないのはもったいない。結果的には体験して大正解だった。ドリンクが1杯サービスされるが、何があるのかわからない。ビールがあるか聞いたら"Yes"だそうなのでそれにした。空が暗くなってドナウ川を船はゆったりと進んでいく。ドナウ川にかかるいくつもの橋はライトアップされ、美しい。ブダペスト工業大学なんてのもある。ここはルービックキューブの発明者の出身なんだとか。でもこのクルーズ最大の目玉はやはり国会議事堂だ。これはすごい。まだ旅行は18日間あるが、ここを超える場所はない気がする。余談だが、クルーズにはオーディオガイドが付いており、日本語もあったのだが、擬人化ドナウ川が景色を紹介していくというスタイルでなかなか面白かった。

ブダペスト工業大学
ブダ王宮とセーチェーニ鎖橋
国会議事堂

 最高の気分でこの日はホステルに戻った。



2023-09-12 Day8
 ブダペスト②

 正直昨日でブダペストのど定番は見尽くしたので、今日は取り残しを拾っていく感じである。だが、その前に明日のチェックアウトのために、ホステル近くのコインランドリーに行ったり、次の目的地のためにレートのいい両替所を探したり、出発の準備をしたりして、結局活動開始は12時過ぎとなってしまった。最初に向かったのはまた、国会議事堂である。昨日は月曜日でやっていなかった、IN MEMORIAM 1956 October 25thに訪れる。これはハンガリー動乱の小さな博物館である。ハンガリー動乱とは、1956年、当時ソ連の影響下にあったハンガリーで、民主化などを求めるデモが起き、それをソ連軍が鎮圧した事件である。昨日のドナウ川沿いの靴といい、ブダペストは美しい街だが、悲しい歴史も背負っている。館内にはdp28軽機関銃などの展示もあり、ゆっくりと見て回った。

ハンガリー動乱の展示がある。

 次に訪ねるのはブダペスト中央市場。再びトラムに乗り、数駅で到着。すごくしっかりした建物でまるで駅みたいな内装だった。

中央市場

 地下鉄でドナウ川の対岸に渡った。ここにはブダペスト第二の温泉であるゲッテールト温泉などがあるが、水着を持ってきてないので(欧州の温泉は水着必須)、そんなものは知らないふりをし、目の前にそびえる山を登る。この山はゲッテールト山とかゲッテールトの丘といい、標高235mあるんだそう。息が上がりながらも無事登りきるとブダペストの市街が一望!できたのだが色々と改修工事をしていてそこまで満足のいくものではなかった、、、降りたところに滝があって涼しかった。

ブダ王宮さえも下に見下ろす

 再び漁夫の砦のふもとにやってきた。ここにはブダペスト市内でよく見かけるスーパー"Spar"の大きめの店舗がある。Sparでは水or炭酸水2Lが40円くらいで買えるので何度もお世話になっているが、今回はペプシを買った。地味にヨーロッパに来て水とビール以外の飲み物を買うのはこれが初めて(物価が高いので)。ブダペストは物価が安く、そういった面でも嬉しい。

日本ではあまり見ることのなくなったペプシ

 時間もあるので、昨日から気になっていたブダ城のもう一つのアクセスルートである長い階段から登ってみた。太陽に照らされ続けてとても暑い。そのまま降りるのも味気ないので昨日と同じように聖マーチャーシュ教会と漁夫の砦を経由して降りた。2日連続でも全く飽きることはない。

なんかお城っぽい

 お腹も空いてきたのでここで少し早いが夕飯をとることにした。やってきたのはFrici Papa。ハンガリーの伝統料理、ビーフグヤーシュ(Beef Goulash)を頼む。ビールらしきもいくつか種類があり、店員さんにこれらはビール?みたいに聞いたら、これがローカルのだよ。と教えてくれたのでそれを注文。これがとても飲みやすくて美味しかった。ビーフグヤーシュはビーフシチューみたいな感じだった。

安くて美味しかった

 夕飯を終えると、火が沈みかけていた。今日は夜景をどこで見ようかと考えたが、ブダ城に行くことにした。3度目である。だが時間によって見えるもののが全く違うのでいい。結果的には大成功だった。昨日ドナウ川クルーズから見たブダ王宮も聖マーチャーシュ教会も近くで見るとまた美しかった。そして何より丘の上から見下ろすドナウ川とブダペストの街並みがとても綺麗だった。

ライトアップされたブダ王宮




2023-09-13 Day9
 さらば!ブダペスト

 今日はブダペストの最終日。といっても観光に費やす時間はほとんどなく、空港に向かう。ブダペスト空港には街の中心から直通バス100Eが出ているが、これが市内交通72時間券の対象外。しかし実は72時間券でも行く方法がある。メトロ3号線で終点のKőbánya-Kispest駅まで向かい、200Eのバスに乗れば良いのだ。勿体無いのでこの裏ルートで空港に向かった。

200Eのバス。連節バスだった。

 ブダペスト空港はあまり大きな空港ではないが、ヨーロッパ各地からの便があるようだ。特にLCCのWIZZ Airの本拠地らしい。私が乗るのもLCCのペガサス航空(PC322)。目的地は...
 ISTANBUL
ヨーロッパには少しお別れを告げ、トルコ🇹🇷最大の都市イスタンブールへ!飛行機はLCCらしく45分ほど遅れ、14:30頃に無事ブダペストを出発した。

ブダペスト リスト・ファレンツ空港



続きはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?