【投資】マネックス証券の"MONEX投資力診断"で自分のスキルを診断してみた
自身が普段使っているマネックス証券のサービスに、"MONEX投資力診断"というものがあります。なぜか中途半端な2018年8月末からの分析なのですが、これまでの累積や各年ごとの分析ができるので、自分はどうだったのか試しに見てみました。
その前に…自身のポートフォリオの特性は?
分析する前に、そもそも自分のポートフォリオなんですが、日本株についてはいろいろ個別株はやっているものの、主力はよくこのnoteに登場するNTT(9432)。なので、どちらかといえば保守的な特性(ダウンサイドは抑えめ、アップサイドはそこそこだけど市場平均に追随していなさそう)だと思われます。あとは、ダウを中心とした米国株。これもNASDAQやSP500に比べると保守的な感じはしますね。「円高、米国株安」の時、特にこの投資力診断における2018年からの分析期間については、コロナ禍初期に結構仕込み、そして最近になってその比率を低下させてきています。
そういった意味では、このコロナ禍でどう運用したのか、というのが現れる分析期間であったりしますね。
2018年8月31日〜2024年3月29日
さて、全期間(2018年8月31日〜2024年3月29日)においては、当方は累積で85%のリターンに対し、日本株TOPIXの指数は60%。しかも標準偏差はTOPIXより低く、最大ドローダウンも25%に抑制。というわけで、対TOPIXには圧勝。プロのファンドマネージャーとしてアクティブ運用していたら、結構褒めてもらえたりしますかね?(笑)
ただ米国株の各指数、SP500やダウ、NASDAQには完敗でした。もちろん結果論ではありますが、もう少し積極的に米国株比率(特にコロナ禍初期の頃ですね)をあげておけばよかった…ということにはなります。
では、個別の年ごとに見てみたいと思います。
2024年
今年に入ってからまだ3ヶ月なんですが、この期間だけでみると日本株は爆騰しているので、TOPIXに完敗、なんならその他3種の米国株指数にも負けてます(涙)。米国株比率を引き下げているのもそうですが、NTT(9432)も年初の新NISA買いは良かったのですが、その後は停滞気味ですからね…
自分の持っている半導体銘柄も、そこまでポートフォリオのパフォーマンスを牽引してくれているわけでもないので、まあこんなもんでしょうか。でも、標準偏差、最大ドローダウンが低いのは、基本的には狙い通りかなと思ってますし、今の特性については引き続き満足しています。
2023年
2023年も株価は堅調でしたね。特にハイテク・半導体株(マグニフィセント・セブン)に牽引されたNASDAQは堅調でした。当然、NTT(9432)が主力の当方ポートフォリオはTOPIX等に大幅に遅れをとる結果となりました。
まあ上をみたらキリがないんですが…ここはもうちょっとやりようがあった気はしますね。
2022年
2022年は米国および欧州中銀が一貫して利上げをしていた時期。これにともなって日本、米国の株価指数は軟調に推移しました。そしてこの年は、自身のポートフォリオは、主要株価指数が軒並みマイナスな中、プラスのリターンを獲得、そして標準偏差も少なく、最大ドローダウンも抑えられるという、想定通りの結果となりました。
2021年
コロナ禍からの経済正常化に対する期待と、新型コロナウイルス(オミクロン株)感染再拡大に対する懸念が入り混じった年。日本株は約10%程度の上昇に対し、米国株の3指数は堅調でした。当方ポートフォリオは、コロナ禍初期にポジションを増やした米国株(ダウ)が貢献し、TOPIXを上回るリターンを獲得、しかもリスクも各指数より抑えめ、最大ドローダウンも限定的でした。
この年も自身が狙っていた通りの結果になりました。
2020年
新型コロナウイルスが感染拡大、世界の経済に影響を及ぼし始めたのがこの2020年の初頭ですね。株価は1-3月は各指数とも大幅に下落、その後なんとか持ち直し。一方で米国ハイテク株は堅調でしたね。NASDAQだけ突出したリターンを獲得した形となりました。
ちなみに2020年のNTT(9432)は一貫して冴えない展開。トータルで見ても、ちょっとだけマイナスのリターンになりました。まあTOPIXとどっこいどっこいとも言えますが…
2019年
2019年、その頃って米国はトランプ大統領だったんですね。対中貿易に関して神経質な展開が続いた1年でした。FRBの利下げや対中貿易交渉進展期待などで株式市場は特に年後半にかけて堅調でした。その翌年、一気にコロナウイルスが世界経済に脅威を与えるなんて思ってもみなかったですね。
自身のポートフォリオはまあまあな結果。対TOPIXではより少ないリスク(標準偏差)でより高いリターンを獲得。ただその頃はあまり米国株には積極的になってなかったので、米国株に追随できるほどではなかったですね。
2018年
2018年はいろいろと難題が多かった1年。トランプ政権下での米中貿易摩擦、また英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題の混迷など、世界経済の先行きに不透明感が漂いました。日本株はいわゆるアベノミクス相場以降6年連続で上昇してきましたが、久しぶりのマイナスリターンとなりました。
市場が軟調な時は、当方ポートフォリオ、それなりにダウンサイドを抑制してくれます。この期間、TOPIXがマイナス13%だったのに対し、当方ポートフォリオはマイナス4%程度。TOPIXの最大ドローダウンが22%なのに対し、ポートフォリオは12%と、非常にディフェンシブな特性が出た期間でありました。
総括
こうしてみると、自身のポートフォリオについては、想定していた通り、市場が弱い時にいかに下方リスクを抑えられたか、そしてそれが結果として累積で市場を大幅に上回ることに貢献してくれました。
以前、何かのレポートで読んだのですが、アクティブマネジメントにおいては、市場より高い成長が期待できる企業を狙う戦略(いわゆる成長株投資)よりも、下値リスクを抑制し安定した割安企業を狙う戦略(いわゆるバリュー株投資、でいいんですかね?)のほうが、長期安定的に市場をアウトパフォームしやすいと(まあこれも、戦略によりけり、運用者によりけりなんでしょうけど)。
そんな高尚なこと言っても、自身のポートフォリオのリスク特性はほぼほぼNTT(9432)から来ています。これはこれでうまくこの期間はハマってくれた感じですね。今後もこの特性を継続していけたらな…と思ってます。