
一新塾講師に非電化工房代表の藤村靖之氏『地球の冷やし方~非電化で困難に凛と立ち向う』
2025年、リアルのゲスト講義の第一回目。
昨日は、非電化工房代表の藤村靖之氏に『地球の冷やし方~非電化で困難に凛と立ち向う』をテーマにご講義いただきました。
1973年より(株)コマツ技術研究所にて熱工学研究室長などを歴任。
1984年に(株)カンキョーを設立。
発明した電子式空気清浄機クリアベールは、現在累積300万台を販売。
1999 年に(株)発明工房を設立。
その後、栃木県那須町に非電化工房を設立。
また、藤村氏は、発明家の姿勢として、「試作して実験。3~4回目で成功なんて夢物語。失敗の繰り返しは15回が基準軸!」と語ります。
現在は、“貧しい昔に戻るのではなく、新しい豊かさを愉しむ”との思いで
栃木県の那須町で非電化工房を設立し、電気に依存しない新しいライフスタイルを実現する発明に尽力されていらっしゃいます。
さらに、「地方で いいことで 愉しく稼げる仕事」を生み出したい人のための“月3万円ビジネス”を提唱し、ローカルアントレプレナーを育成されています。2023年11月には最新刊『地球の冷やし方―ぼくたちに愉しくできること』(晶文社)を出版されました。
藤村氏に一新塾でご講義いただくのは今回で23回目になりますが、
毎回、藤村氏の深い哲学に根ざした活動と、あっと驚くような発明品を生み出す発想力に学ばせていただいております。
また、藤村氏は、こう語られました。
「アインシュタインは、こう言ったそうだ。
『ある問題を引き起こしたのと同じマインドセットのままで、その問題を解決することはできない』と。
人類の生存が危ぶまれるほどの環境危機を前に、しかし僕たちはいまだに、その危機を引き起こしたのと
同じマインドセットのままで、その問題を解決できるかのように思い込み振る舞っている。
ガソリン車が問題なら電気自動車で、石油火力発言が問題なら太陽光発電で、プラスチックが問題なら
生分解性プラスチックで…という具合だ。
ガソリン車が問題なら、車が無くても幸せに生きられる社会システムに変えてゆくことが、なぜ先に来ないのだろうか?」

人の欲望が支配する文明の転換期。
新しい文明では、人類が欲望を超えられるかどうかが試されます。
文明の転換期は、様々な大困難が押し寄せるのは当たり前。
しかし、転換期だからこそ、私たちが臨む文明を創ることに参画できる。
自分の手で新しい文明を切り拓ける。
藤村氏のお言葉に、とてもワクワクしました!
また、世の中には、人間が立ち入れる科学の領域と、
人間が立ち入れない神の領域があると言います。
神の領域とは3つ。
・核
・遺伝子
・AI
この3つは、
権力や商業主義と結びつくことで
暴走する可能性があると、
いち早く見抜いて、歯止めをかけるべく、
身を投じて体当たりで活動し続けてこられた
藤村先生の志を貫く人生に感動いたしました。
この大きな大きな人類のテーマに対し、
「結局、自分が出来ること以上のことはできない。
できることにどこまで全力投球できるか。」だ!
と言い切られるお言葉が胸の奥に刺さりました。
深いところにずっしりと響きました。
藤村先生が戦い続け、たくさんの人生経験を
通じて紡ぎだしたかけがえのないお知恵を
まっすぐに届けていただきました。
他にもたくさんのお知恵をいただきましたが、
藤村先生が直面された困難に、全身全霊で打ち込まれてきた
ご経験から紡ぎだされたかけがえのないお知恵を、
参加者一同、しっかりと刻ませていただきました。

参加された塾生の感想と心に響いたお言葉の一部です。
●新たな文明を創る私たちの責任、役割について考えさせられました。
●共感を生み、一緒に動けるパートナーをつくる大切さ
●人の人格まで見抜く眼力。欲望の誘惑に負けない強い意志の重要性
●人間の欲望が温暖化解決のネック
●知性を磨くことの重要性、欲望のコントロール
●「同じマインドセットでは解決できない」との言葉が刺さった
●次の文明の扉を開くために凛と立ち向かう
●問題は愉しく解決すること
●仲間と技術は一生の財産
●自分の後の時代(次世代)に思いを寄せる
●民主主義の綻び、どこまで守れるか。
●出来ることがあれば、絶望しないで、限りを尽くす
●自分のできることを一生懸命やる
●自分にもできることがある!
2025年も年の初めに新しい文明を拓くスケールの
大きな深い深い哲学とお知恵に触れさせていただきました!
今年も深き深きお知恵に触れさせていただきまして、
参加者一同、志のスイッチを入れていただきました。
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